2012年8月31日金曜日

生まれて初めてのインプラント

本日は朝より自分のラボのオフィスの下にあるペリオで生まれて初めてインプラントを入れるオペを行いました。
インプラントといってもそれが何かわからない方もいると思うのですが、アメリカでは極普通に行われている人工歯根の埋め込みのことです。日本では保険の適応にならないのですが、アメリカでは歯の保険に入っていれば普通に保険適応が効きます。(ていうか、歯の保険自体、高いので入らない人が多いんですけどね、、、。)
ブリッジなどを作るという手もあるにはあるのですが、アメリカは結構何という事もなしに「それじゃ、インプラントしますか」という感じの流れになります。三本の歯が無い部分はどうしても骨の土台が痩せていきますので、加齢にともなってどんどんいわゆる「クシャおじさん」顔になってしまうのが避けられません。 というわけで、数カ月前に抜歯した部分に骨を埋め込むオペを受けていたんですが、それも完全に再生のための土台として機能してくれて、良い日取りを選んでのいきなりのオペでした。
http://www.straumann.jp/patient/about.html より
全て下顎で19・30・31番の3本を一斉に埋没させて昼過ぎに終了しました。大体二時間もあればという感じで説明を受けていたんですが、途中で、埋没させるネジを捩じ込んで入れるためのドリルに問題発生してえらく時間がかかりました。(T_T) 
おまけに私の主治医の女医さんは卒後2年目の先生だったので、治療途中で上級医に一々「これでいいんですよね~??こっちの方がいいですかね~?」等と聞きながら進める感じで、心のなかで「ちょい待って、大丈夫かい???」と、ちょっとビビリました。w (研修医に治療受ける患者さんって、みんなこんな気持ちなんでしょうかね?w) まあ兎にも角にも最後は完璧な状態であることをペリオにいるディビジョン・チーフが確認してくれて「終わりよければ全てよし」だったんですが、、、。
終わってみての感想は、「それほど痛みはあんまり無いんですが、とにかく骨をスプーンやドリルでゴリゴリ削っていく音がギボジワル~」と言う感じが強かったです。三本のインプラントで保険が効いて最初の診断、抜歯から土台の埋め込み、最後に歯を被せるまで全て含めて$2000後半ですが、お菓子大好き人間はいくら歯を磨こうと、大人になって経済的にもこうやって罰を受け涙目です。
今日の午後は仕事を休み家で鎮痛剤と抗生剤を飲んで沈没。氷をあててはいましたが、あごは少しだけ腫れてミニがきデカ状態です。オピオイド系の鎮痛剤Narcoはやっぱ強力ですね、、、。
今後2から4ヶ月後に状態を見て実際にうわものの歯をセラミックの歯がかぶさることになるそうです。さてさて、どういう仕上がりになりますことやら、、、。
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2012年8月29日水曜日

娘の大学生活開始!

いよいよ今日から上の娘の大学生活が始まる。
昨夜も意外なことにグズグズ泣くようなことも無く、朝からは比較的爽やかな笑顔で起きてきました。嫁さんも下の娘も特に泣いていません。I-95を素直に北上していき約三時間ちょっとでボルチモアに到着しました。ボルチモアの街中は昨年から始まり今年で二回目のボルチモアグランプリのセットアップが進行中でコンクリートの壁があちこちに張り巡らされています。交通規制も始まっており、そのせいで少し渋滞に巻き込まれたようでした。
とりあえずホプキンスの中に入って行くと、在校生の引越し応援隊が 次々と荷物を我々の車から引っ張りだしてはサッサと寮の中へ持ちだしていってくれます。結局、部屋の中へ入っていって娘の荷を解くところから始めました。部屋は一番安いものですが実に清潔で女の子達の部屋ばかりです。他の娘達も当然のように家族とやって来ているようで、あちこちで荷造りを解いていっているのが見えました。
暫くして全てが終わった所で、昔一緒にNIHで少しだけ働いていた女の子でこのホプキンスで働いている女性と合流し、家族みんなで近くのカニで有名な店に行ってバクバクとカニを食べました。ミドルサイズのもので1ダースが$50。少しだけ季節から外れているため、どうしても少し高めです。まあ、お祝いなのでここは出費は覚悟していたので問題なし。しばらく見ていると、どうやら下の娘の何か言った何気ない一言で姉ちゃんの涙腺が崩壊したようで、壁の脇でさめざめと泣いていました。
JHUに戻って娘に別れの言葉をかける段になって嫁さんと上の娘は只々滂沱の涙を流すのみ。私も最初は涙など流すことは無かろうと思っていたのですが、、、実際に娘を抱きしめて肩を叩きながら「お前なら大丈夫!頑張れ」と言った時点で自分の中にグッと込み上げるものがあり、それ以上の言葉を継げず。下の娘はいつものごとく「比較的」クールでしたが、、、。最後の瞬間、昨日一日かけて書き上げたメールを娘に手渡しました。
長女はそのままクルッと向こうを向いてこちらを見返りもせずに片手だけを振ってバイバイのサインを出していました。これ以上の涙を見せたくなかったのでしょう。
いろいろな経験を積んで、沢山の人と会って、多くのことを学んで独り立ちできる人の役に立つ人に育って欲しいと思いました。でも本音を言えば、まずは健康であってくれれば、親としてはそれでいいんですけどね。
帰りはGPSがI-95の渋滞を避けろとの指示を出したため、その指示に素直に従い4時間ほどかけてroute301を通って8時前に家に帰り着きました。家に帰り着いて暫くしてガラ~ンとなった上の娘の部屋を見た時はやっと一人が大学生になったかという想いとともに、寂しさもこみ上げてきて複雑な気持ちになりました。
頑張れよ!お父さんはお前が幸せになる道を選ぶのなら全力で応援するよ~!
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アメリカのポスドクも就職難

今日はUNCを卒業後、NIHでプレドクとして研修を積み、更にJohns Hopkinsでドクターとしての研修をした後スコットランドのラボで二年のポスドクをし、更にホプキンスに帰ってきて一年のポスドク期間を設定し働いている女の子、、、(とは言ってももう三十後半なのですが)とFBで遣り取りをしていてその就職難の話をついつい長く聞いてしまった。
私は相槌を打つことしかできず、問わず語りという形だったのですが、その就職難の酷さは日本のオーバードクター達の涙無しには語れない話と多くの点で相似を成しているのでは?と思いました。彼女が持っているのはここ7年で自分の名前を載せた13本の論文と、これから確実に出てくる二本の論文。(13本は所謂その世界でのベンチマークになるような雑誌にも掲載されています。)
既に数十のCVを推薦状とともにその関連のラボに送っているのですが、なかなか色よい返事がもらえません。彼女も当然のように理解しているのですが、NIHから配分される予算がゴンゴン減っている上にこの数年更にドラマティックな減少を見せる可能性が大なのです。彼女の嘆き節には「バイオ関連のポスドクなんかするんじゃなかった、、、。」というもの。医学部に行く以外の目的ならバイオコース自体を選択せずコンピュータサイエンスを選択するべきだったと今になって後悔してるというのです。
研究自体は面白いと思うけれど、衣食住のお金にも困るような状況では継続して研究のことを考えるのは辛いという、実にまっとうな理由を何度も苦しげに話してくれました。自分もポスドク時代既に三人の子持ちでしたから、彼女の気持ちは痛いほど解ります。アメリカでもこれ、日本だけではありません。日本は文科省の創りだした阿呆プロジェクトの弊害がその多くを占めているとも言えますが、アメリカまでこうですから、、、。
因みにポスドクを雇用したくてもR01一つでは精々一人を雇うのが精一杯なのです。そこもわかって頂きたい。そしてそのR01は今やトップ10%とちょっとという激烈な低採択率。今年老いている教授たちが40前後の頃のお花畑のようなヤワな世界では全くないのです。若い人達を何とかしないと、アメリカは何時まで経ってもアメリカ人のバイオ研究者を輸入品だけで賄い続けることになりますな、、、自然と。今までもそうか、、、。orz
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2012年8月27日月曜日

娘の移動の準備が進む。。。

明後日にはJHUの寮へ移り住む上の娘の引越し準備真っ最中です。
173Lという、まあ比較的大き目のプラスチックケース三個とスーツケース一個、それにダンボール一個。娘によればまあ女の子にしては荷物はかなり少ない方とか。自分が大学に進学した時なんかは段ボール箱二個とバックパック一つ位だったんですけど、と言ったら嫁さんから「女の子と比べてどうすんの?」と窘められました。まあ、その通りですが、、、。
よく見ていると、何だか「男だったらまあ絶対持っていかんわな~」というのは意外に入ってなくて、ほとんどは服と靴が自分の頃と比べての違いですかね。そういう意味では女性にしては比較的ミニマリストという感じかもしれません。
相部屋の女の子はカリフォルニアからやってくる物凄く絵の上手い女の子らしいです。我々の時代と大きく違うのはコミュニケーションの手段。すでにFB経由でガンガン遣り取りをしているようで、お互いの事をかなり良く知っているようです。これもネットという素晴らしいテクノロジーの発達がもたらした時代の差ですね。
果たして明日はナミダナミダになるのか、それとも、、、。親としても少し関心があります。
因みに、娘自身は随分前に母親に対して「あっち行ったら二ヶ月は夜に泣く」と公式に宣言しているそうです。(笑)
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共同研究者の家でサヨナラの食事会

今日はオフィスの隣合うスコットランド人PIの家に夕食に呼ばれた。
目的は彼がタイから呼んでいたassistant professorの女性へのfair-well partyでした。彼女がこちらへ来てあっという間の三ヶ月、我々のラボで最もまじめに実験に取り組んでいるのは彼女でした。ラッキーな事に私が持っていたある遺伝子のノックダウン・システムを入れた安定発現株のシリーズが、たまたま彼女が実験で調べたい遺伝子そのものだったので、彼女は幸せなスタートをきることが出来ました。(ここに来るまで彼女は僕がそれを持っていることを知りませんでした。)
とりあえず、最初に立てた仮説はどうやら正しそうだということがこの三ヶ月間で明らかになり、彼女の短期留学は大成功のうちに終わりそうです。多分、論文もこれをネタに二報は書けるでしょうから、彼女もこちらに来た面目躍如といったところでしょうか。
夕方六時前に彼の家に行って皆でテーブルを囲みあれやこれやと楽しく談笑しました。美味しいイギリス風の家庭料理(と言っても至って簡素な調理法のものでしたが、、、)が出てきて、皆でそれを頂きました。ソファに移動して更に2時間ほどいろいろな話に花を咲かせた後9時半頃に御暇しました。
彼女がこれから後やるべきことに関しても既に紙に詳細に書き込んで指示を出してありますので、間違いなくPhDと一緒に素早くまとめあげてくれるものと思われます。次回の来米では自分のところの学生、PhDも一緒に連れてきたいと言っていましたので、来年はそうなるのかもしれません。
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2012年8月25日土曜日

猿真似は許さない・世紀の裁判

昨年から延々と世界各地で続いているアップルとサムスンの法廷対決。
要はお互いの技術とデザインに関する特許をどういった点でどのくらい侵害しているのかという論争で、その特許を使っているお互いの製品の販売差し止めと特許使用料の支払い、販売によって被った損害の支払いを求めることが最終目標。無論、お互いに最高の弁護士と最高の法廷戦術を突き合わせての激しい戦いで、会社の存亡をかけてやるあっている。生前にJobsが「アンドロイド(サムスンが採用する基本ソフト)は盗作だ。残りの人生とアップルが銀行にもつ預金をすべてつぎ込んでも、叩き潰してやる」と言って戦闘態勢200%で臨んだ試合です。後任の温和な人物ティム・クックは和解で何とかしようとしたようですが、数日前に持たれた向こうの会長との和解に向けた会談が不調に終わった挙句のこの判決。
この判決の結果に関してここにレビューがありますが、最低10億ドル!の補償がサムスンからアップルに向けて行われるべきで、アップルからサムスンに対する特許の侵害は無かったというふうに結論づけられています。実際には韓国系米国人のルーシー・コーという女性判事がサムスン側の弁護士に怒りをぶちまけたという記述もあります。これを記した日経では「一部には「韓国系判事が、米韓を代表する企業の訴訟を担当するのはいかがなものか」という声もあったが、今回の裁判を見る限り的を射ていないようにみえる。コー判事は両社の弁護士に怒りを爆発。特にサムスン側の弁護士には「罰してほしいのか。発言をやめて座りなさい」と怒鳴り、話題を呼んだ。」と書かれています。このハーバード卒の弁護士経験を持つコーさんの両親は韓国の軍政が大嫌いでアメリカに逃れるように移住してきた人物ですから、韓国系だからといって決して(多分)韓国の肩を持つ等という事はなく極めて理路整然と裁判をうまくまとめていこうとしているようです。
(下手をすると)コー判事の最終判断次第でこの罰金が三倍にまで膨れる可能性があるということですからサムスンにとっては少々痛い話ですね。少々というのは儲け自体の増額からするとこの額は少ないという意味ですが、サムスンは粉飾決算の疑いが持たれている国策会社ですから、どれほどの現金を絞り出してこれるのか未知数。
また、ここで実は罰金の金額以上に問題になるのはサムスンという会社への人真似小猿的なイメージの定着(我々はもとから知っていますがw)と、新しいソフトの開発をグーグルとともに進めないといけないという事実。実際この裁判はサムスンを経由したグーグルとアップルの代理戦争と言われていましたからこの負けは二次的にそのOSを使っている日本の各社、そして携帯電話の会社やハードウェアメーカーに波及してくるわけです。
よっぽど捻くれた見方をしない限り、この判決は携帯の中で重要な要素を占めるちょっとした使い勝手の差、しかしものすごく重要で決定的な使用感の差が継続的に使えなくなってくる可能性があります。例えば、一番下までスクロールした時に終りの部分でビヨーンと一回跳ねるグラフィックとか、二本指でピンチして拡大縮小するというような極自然に人間がそうしてみようとする物凄く基本の部分での特許が許されなくなるわけですからアップルの対抗馬にとっては存亡の危機です。
まあ、次のiPhone5出たら私即で買いますが。
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2012年8月24日金曜日

高血圧???

最近、歯科治療を受ける時に受ける血圧の自動計測器での計測値が少し上がっていたので心配になっていました。
特に拡張期で90を上回る計測値が出てくることがあったので、「アレアレ?」という感じでちょっと心配し始めていたんですね。(まあ、下手なひよこ学生歯科医に治療を受ける前のホワイトコート・シンドロームの可能性が最も高いのですが、、、。w)家には昔からリストに巻く形式の簡易式のオムロンの血圧計が置いてあったんですが、家族の他の人間が計測すると問題がないのに、何故か自分が測ろうとすると、センサーが脈をうまくキャッチできなくてエラーになるのでこれは役に立たんということで箱のなかに放っておいたのです。
おまけに、医者の常識としてはメカニカルな血圧計はカフを上腕に巻きつける手動パンプ式の血圧計には所詮勝てないと言うのがあったので、(僕の世代の古い常識なのかもしれませんが、、、)意を決して完全手動式のものを買うことにしました。近所のドラッグストアに行くかウォルマートに行くかちょっと考えたのですが、ついでの買い物もあったのでウォルに行って棚を覗くと何と14ドルちょっとでフルセットの手動式血圧計が売っておりましたので早速ゲット!
ReliOn!というメーカーのものでした。ここに製品の説明ページがあるんですが、実に昔の病院ではどこでも置いていたシステムそのものでデジタルの要素が一切有りません。水銀柱式ではないんですが、アネロイド式で十分!思わずニッコリして家に帰り早速ソファにゴロっと寝転んで自分で測定開始。結果は、、、118/78mmHgという素敵な血圧値でした。ニッコリ、ニッコリ、そしてまたニッコリ。:)
一番新しいWHOの高血圧の基準値から鑑みても全く問題ない値です。念のため、時間を変えて測りなおしたのですが、それでも殆ど値は変わらず。勿論、血圧というのは精神状態や疲労の度合い、その他の状況によってめまぐるしく変わりますのでこれだけで安心することはできませんが、少なくともこの正確な測定方式を用いた状態では自分の血圧は今時点で高くなさそうという推測は出来たのでまずまずでした。
しかしながら、たゆまず運動とダイエットを気がけ無ければならないのはこのオッサン年令では当然のこととして受け止め続け自覚しなければなりません。ちょっと食うと腹が出て、ちょっと油断すると血中脂肪が上がり、ちょっと怠けるとすぐに以前出来ていたレベルでの負荷がかけられなく、、、というように体は正直です。(笑)もう少しだけは家族のために体調管理をしないといけませんからね。少なくとも下の子が大学を卒業するくらいまでは、、、。
自分の血圧を測定した後、サービスということで嫁さんの血圧も測定してあげました。医師免許を持ってるのに医療行為をするチャンスというのがまー殆ど投薬時にどの薬を使うかというチョイスくらいなので到底医師とは信じてもらっていないのですが、この度血圧測定をしている時に嫁さんがボソッっと一言。
「まるでお医者さんみたいね~!」
悪かったな偽医者で!(笑)因みに息子も嫁さんも全くの健康的な血圧でした。やれやれ。

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これはねえよな、、、w

ブログ炎上のネタをたまたまニュースで見ていたら、こんなのがあった。
消えるといけないのでちょっと下にそれを貼っておきますが、こんな感じ。元の記述では無印良品での出来事なんだそうです。
一体店員にどんな指導をしているの? 
先日、驚いたことがあった。 某店でセール品を物色していた時のことだ。 8月に底値にまで下がった夏物を購入して、10月末まで夏物で過ごす。 関西は10月半ばまでは25度以上の夏日が続く。昨年は10月末まで夏日が続いていた。 だから筆者は10月下旬まで夏服ですごしている。 我ながら衣料品業界関係者とは思えないダサさである。 「まだ50%オフか~、もう少し値下がりするのを待とう」 とぼんやり考えて値札を見比べていたら、「走るな!」という男性の威圧するような声が聞こえた。 声のする方向に目をやると、20代後半~30代前半くらいの男性が子供を睨みつけている。 どうやら小学校低学年の男の子二人が走っていたらしい。その男性の着用していたシャツは無印良品のチェックシャツなので、店員に見えたのだが、まさか店員が怒鳴るはずもない。 だから最初は、たまたま店の服を着たお父さんか親戚のオジサンかと思った。 しかし、名札を首からぶら下げていたから店員である。 これにはさすがに唖然とした。 いくら子供が目に余る様子だったと言っても怒鳴りつけることはおかしい。 個人的には、子供らはそれほど気になる騒ぎっぷりでもなかったと感じた。 この店員がたまたまイラついていただけかもしれないが、これは接客業としては失格である。 もう一度この店員に基礎から研修を受け直させるべきだろう。 日本では販売員は下に見られがちな職種である。 だから、応募する側も「販売員ならだれでもなれる」という軽い気持ちもある。 募集する店側も「まあ、品出しとレジ打ち、おたたみくらいを覚えてくれたらええよ」という軽い気持ちがあるのも事実だ。 そのため、こんな店員にたまにお目にかかる。 
 追記:今回のブログで多くの方々に誤解を与えたことはお詫び申し上げます。 店名を削除させていただきます。申し訳ございませんでした。  騒ぐ子供を注意することは間違っておらず、それをすることは当然なのですが、販売接客業は強い口調で注意、説得することはあっても「怒鳴りつける」という手段を採ることは原則ありません。(犯罪行為やそれに類した非常事態などが起きた場合は別です)どの店でもそういう指導はしていないはずなので疑問を感じたと書きたかったのですが、 こちらの筆力と周囲への配慮が不足しておりました。かさねがさねお詫び申し上げます。
[繊維業界新聞「繊維ニュース」の記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下まで担当。 同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。 現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。]
この人の経歴は一番下に書いてあるので、繊維業界で長い間働いてきてる人物だって言うのは判ります。だけど、個人的には小さい子というのを注意する時にはビシッと身が竦むくらいの大きく短い声で諌めるのが正しいと昔から思ってます。子供に教えるべきは危険行為と迷惑行為は「少なくとも」家の外ではやっちゃいけないということ。(言い方は乱暴ですが、家の中では怪我しようが、それは一手に親の責任と、小さい頃にきちんとしつけをしてくれない家庭に生まれてきた子の運命です。)これを小さな頃に完全に教えておかないと、大人になって事故で死ぬか、法の執行者に逮捕されるか、馬鹿にされて赤っ恥を掻くか、そうでなければそれを恥とも迷惑行為とも思わないDQNに育つかというような極めて悲惨な選択肢が待っているだけ。
悪い事をしている餓鬼が居たら、人様の子だろうが何だろうが男の重低音の声でバシーンと雷を落としてやるのが「紳士としての男の嗜み」であって、そうされたらその子の親は叱ってくれた人物に感謝こそをこそすれ、怒るとかアヤつけるとかいうことは決して有ってはならないことです。
そもそも、最初の時点で親がチビ達から目を離して走り回らせていたという時点でアウトなんですが、それを店員が見咎めて、正しい事を正しい時に執り行っただけの話。それに対して「唖然とした」とか、反応はそこに来るべきなのか?どういう思考回路を内蔵していたらこういう結論が出力結果として出てくるんでしょうか。
おまけに「販売員ならだれでもなれる」って書いてますけど、どういう上から目線なんでしょうかね、、、。実際に店に行っていつも思うんですけど、販売接客業というのは成り安さという意味では確かに敷居は比較的低いんでしょうけど、経営する側にとっては一流の接客術を身につけて、お客さんに気持よくリピーターとして来てもらえ、且つ店をきちんとコントロール出来るようなレベルの人物を販売員として得るのは本当に難しんではないでしょうか。だからこそ、この人が出会ったような販売員は逆に無印良品にとっては容易な事では手放してはいけない人なのではないかなと思います。
この販売員の人、ビシッと威圧することで未然にこの餓鬼の怪我を防いでくれたのかも知れません。こんなガキの親に限ってなんかあった時はトンデモレベルの理不尽なクレームを付けてくれそうですからね、、、。風物詩になったDQNの川流れ(笑)と一緒で、警告や社会のルールを守らないで大人になるとどういうことになるかは「マトモな人間」なら知ってることです。
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2012年8月23日木曜日

次期研究所長とのミーティング

今日は昼過ぎから来春にやってくる予定の新研究所長と一時間ほどの面談。
何にしろここの研究所のヘッドがずっとinterim(臨時)の状態で何年も続いてきたという事自体が異常な状態だったんですが、実際に何人も立候補しては最終候補に残らずという状態の繰り返し。(私など手を挙げる気も何もサラサラ無しですが、、、)
今はもうアリゾナに去っていった前歯学部長がリサーチのことなど何にも気にかけない人で、いつも話すのは歯学部の全収入の推移とどこが稼いでいるかという事ばかりで、裏では皆の(歯学部の学生を含めて)軽蔑を受けているような人物だったので、今回の決定に至った新学部長による決定プロセスには私も私見を求められた口なので、その意中の人物がやってきて大変嬉しいのです。
しかし、実際にはここから先が問題となります。この人物、スコットランドのグラスゴー大学というところから来ている研究者なんですね。専門はHPV。グラントもコンスタントにとれていて、イギリスでは何の問題もなかったんですが、それはMRC(Medical Research Council)に属していたというアドバンテージのもとでの話なので、こちらではどうかわからないということ。
困ったことに、アメリカにはHPVの研究者達が構成しているマフィアの連合体が既にありますので、そことどうやって折り合いをつけるかが「実務上の」問題になってくるわけです。協力者になるか、敵対者になるのか、、、適切な距離感を保って「彼らとは違うこと」を隙間に見つけ出して継続しているのがベストだと僕は思うんですけどね。
さあ、来年の2月末に赴任となりますがそこからどうなるのか、じっくり研究内容で共闘できればそれが理想なんですが。
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2012年8月21日火曜日

トップの判断が会社を殺す

日本のデジタル産業の凋落に関して稲森さんが日経で文句を言ってます
要はトップのダメさ加減が日本のこの世界での凋落の原因というものです。私的にはもうただ一言「危険なほど優秀な理系をトップに据えて、それを優秀な文系が官僚のごとく補佐する」というのが理想だと思ってます。ここでいう危険とは、触るとヤケドするような、指で触れると切れて出血するほどの人材です。とにかく他の人とは異なる異形の能力を持っている人、必ず居るし、居るはずです。しかしそういう人が組織の中でどれほど生かされているかもしくは採用されているかなんていうことを考えると、今の日本、多分、絶望的なほどに無いんではないかなと思います。
私の思いつく理由は比較的簡単で、それは「日本という国が成熟したから」なんだと思います。実際、こういうことは多分どの国でも起こっているんだと思うんですけど、実際にはそれを変える人材の登場をシステマティックに、意識的に送り込むような仕組みを作っておかないと、必ずその低成長時代のこういった局面に登場してくるのは「官僚的な発想と能力」をもった「文系」のテクノクラート的人物達ばかりになってくるのは必然だと思います。
東電の元社長、清水さん(慶大経済)、ソニーをブッ壊した出井さん(早大政経)みたいなトンデモな面々を見て考えちゃうんですが、危機管理能力はなくても、決められた物事を右から左へ流すことなら「どんと来い」というかそれしか出来ない、、、。
出井さんに至っては想像力が無いのを隠したくて無茶ぶりを発揮。w 「デジタル・ドリーム・キッズ」とかいうなんだか訳の分からない気持ち良い言葉でアドバルーンを上げてはみたものの、、、あっという間に馬脚を現し「世界最悪の経営者の殿堂入り」ですから、こんなのをお鉢に担いだソニーもまあ、馬鹿ですわな。ドリームもドリーム、ナイト・メアでしたという笑えないオチ。
でも、あの時点ではもうソニー自体に強い再生能力をもたらせる様な傑出した人って居なかったんかな~?
久夛良木さん(出井さんなのか?)なんかはあのサムスンとのパネル製造合弁会社を作って出井さんと二人で国賊扱いですからね。もう、混乱の極みにいたんでしょうね。その挙句に呼んできたのがあのスプリンガーというんですから自殺も二重三重に念のいった方法を採ったということですよね。
アメリカでも、その他の国でも、デジタル産業の栄枯盛衰はトップの資質と方針一つで劇的に上下しますから、立て続けにガックリするような貧乏神を三代続けて選ぶような企業は、どんなにデカイ屋台骨でもさすがに傾ぎますw.(笑)
現代の企業こそ「奇貨居くべし」という言葉を噛み締めて実践しないと、長期どころか10年の単位で消えて行くところ、もっと出てくるんじゃないでしょうか。こいつちょっと、頭おかしいぜ?けどなにか光るものが、、、と言う人物を抱え込んで育てられない企業はきっと劇的な変化の時代には対応できないんだと思います。こいつは敵わんというようなのが全部が全部、大成するわけではないのは当然ですし、おかしいままで、嫌われ者のままで終わる奴もたくさんいるでしょう、しかし会社が仲良しクラブで成長するかと聞かれれば俺的な答えはNO。それは研究室でも全くオンナジです。科学では別に「良い人」が必ずしも良いサイエンスをする訳ではありませんし、寧ろ逆のこともアメリカでは多い。(無論、性格のクオリティーとサイエンスの質がマッチすればそれは部下にとっても同僚にとっても僥倖ですが!)
あのノキアも、ブラックベリーも、デルも、コダックも、そしてマイクロソフトさえも、もう一時の勢いなど何処にもありません。まさかと思われた企業が次から次へと消えて行く時代。今の子供達の誰もが知っている企業名でも、今、赤ん坊の子供達が高校生くらいの頃には、それらの企業の製品が今は亡きあの企業のアンティークノベルティ・グッズとなっていない保証など何処にもないんですよね、、、。 人気ブログランキングへ

解ってる人も彼の国には一部居るようで、、、

彼の国のジャーナリズムというのが我が国のジャーナリズム同様死んでいるのは間違いないのですが、見えるべきものが見える人は冷静にその内実を語ることができるようです。ラボで働く数人の韓国人に聞いても、チャンスがあっても自分の国には帰りたくないと答える韓国人がほとんど。それが意味することは下に書いてあるような記述なんでしょうね。
民草から金を絞りとり、サムスンとヒュンダイと財閥のためには何でもありのウォン安誘導。共産主義国家だった旧ルーマニアの飢餓輸出を彷彿とさせるような国家資本主義に未来はありますまい。
しかし、このコラム書いた彼の国の人は、「仕事と命」大丈夫かいな?
【コラム】希望不在の大韓民国  
世界最高の自殺率、伝染病のように広がるうつ病、学級崩壊、増加する性犯罪、大統領府や国会から工事現場の寄宿舎に至るまで漫然としている腐敗や汚職…。このような現状を見て誰かが「韓国社会はアノミー(混沌状態)に陥っている」と判断しても、「違う」と否定する根拠が見いだせない。 韓国社会のアノミー的症状は、手術などですぐに治療可能な急性の症状ではない。
まるで大地震の後、余震が続くかのようにこの20年の間に何度か発生した、国を揺るがす大きな衝撃が、韓国社会や家庭、個人に静かに浸透し、そうして蓄積された膿(うみ)が同時に噴き出した姿だと言いえる。圧縮成長の中で登場した文民政府は、独裁と権威主義を和解させ、この地に民主主義を実現した歴史的な大衝撃だった。しかしその後、韓国社会が迎えたのは成熟した市民意識、責任ある自由、他人に配慮する生活ではなく、自分勝手や秩序破壊、真実を踏みにじる偽りや違法行為だった。アジア通貨危機というもう一つの大衝撃は、貧富の格差や階層間の対立を増大させ、階層上昇のはしごを切り捨て、アノミーの爪をさらに鋭くとがらせた。  
その爪が引っかいた傷は、小さなものから、国の運命を脅かす巨大なものまで、いくつかの形で残った。バスや地下鉄に70‐80代の高齢者が乗ってきても若者たちは見て見ぬふりをし、その代わり50-60代の人が席を立ち、譲るのが当然のように思われるような世の中になった。大学生たちは、頭に付けたヘッドホンから流れるトゲトゲしたロック音楽が隣に座った乗客の神経を逆なでしていることを全く気に留めない。隣人たちは、エレベーターの中であいさつを交わさなくても、もはや不自然に感じなくなった。真夜中や明け方にクラクションを鳴らし、他人の睡眠を妨害する。対向車に道を譲ってもありがとうと笑顔を見せることもない。
子どもたちが先生を殴り、教室が修羅場となっても誰も責任を取ろうとしない。教育の根幹を崩壊させる子どもたちの非倫理的な行為から、大人たちは目をそむけ、耳をふさぎ、時間が過ぎることだけを願っている。過去に類をみない猟奇的な殺人事件の数々は、韓国社会のアノミーが威力を増大させていることを感じさせる。他人に向かう呪いや殺気が、かつて韓国社会に形成されていた線を越えている。人を殺すことだけにとどまらずに遺体をバラバラにし、幼な子に性的暴行を加え、その澄んだ魂まで壊してしまう。もう一つの韓国社会として登場したインターネット上での事実歪曲や人格抹殺が、現実世界での犠牲者を量産している。  
ここまでくれば、韓国社会のアノミーは寿命が尽きる時が来たのではないだろうか。しかしまだ寿命ではないようだ。韓国社会は、さらにもう一つの大衝撃を受けつつある。アジア通貨危機よりもかなり強い世界的な大不況が韓国を襲っている。この衝撃が始まりにすぎないのか、この衝撃が残す災難がどれほど恐ろしいのか分からない状況だ。万が一不動産バブルが崩壊し、各家庭が借金に押しつぶされ、韓国経済が長期不況に陥れば「他人が死ねば自分が生きられる、全てを懸けてあらゆる場所で皆が争う世の中」が来るかもしれない。中産層が崩壊したことで蓄積した葛藤と怒りは、地面の中に残った夢の種までも飲み込み、韓国社会と個人、家庭を攻撃し続けるだろう。  
今、われわれには政治、経済など全ての分野で崩壊してゆく社会を立て直すリーダーも、ロールモデル(手本となる存在)も、メンター(助言者)もいない状態だ。韓国の未来が希望あるものだという強い信念を与えてくれる人物も見当たらない。そのため、さらに希望が見えなくなっている。 
尹泳信(ユン・ヨンシン)社会政策部長 朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
日本と韓国の一番の違いは証拠に則った議論が出来る人の数の圧倒的な差でしょう。だからあの国では時を遡及して法を作り罰するというどこの原始人の国家?みたいなことをこの21世紀でもするわけですね。サイエンスとか法理とか、あの国で育った人っていうのはそういうロジック弱そう。w
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2012年8月20日月曜日

語彙が貧弱

何かを表現する時には語彙が豊富な方が当然良い。
同じ物、同じ事を表現するにも自分の持っている単語帳が分厚いほうが当然表現豊かにオブジェクトを描出できるわけですから、単純な言葉を重ね織りして何かを象徴的に表現出来る「散文的な」表現方法を使えるような、極めて限られた一部の人達しか持っていないような才能の開発に頼るよりは、単純に勉強時間を増やすなり何なりして語彙を増やす方が「確実に」物事を素早く多様に表現できるはずです。(無骨にはなりがちでしょいうが、、、。)
こういうのは読書や能動的な国語学習で得るくらいしか方法はないと思います。例え会話によって知らない言葉を聞いたとしてもそこにそれを学ぶという姿勢がなければ意味を聞いたり調べたりすることはないわけで、やはりそれは能動的な学習の意識が必須でしょう。あとは読書、これはもう文字通り読むこと自体が語彙力の検定をしているようなもので、小学生の頃は読めなかった本が中学生では読めて、中学の頃はとっつきにくかった本が高校では楽々と読めて、、、というように段階を追ってその語彙力が増やされていくことを確認でき得るわけですが、ここでも当然のごとく辞書を引くという作業がそこに介在しなければ、最悪「誤った意味付け」を与えたまま成人になってしまう(中には調べも考えもせずにそれで終わりなんて言うのも沢山居そうですが、、、w)ことで、社会に出てから恥をかくことで再学習を強制的にさせられることも有るわけです。
なんでこんなことを書くかというと、うちの家族と買い物に行ったりした時の見たもの、観たものに対する表現の殆んどが「可愛い」か「綺麗」のどちらかの表現でしか無いことにムットすることが多いからなんですよね、、、。
まあ、家族にしてみればおとっつぁんがまた訳の解らんことで腹立てとるの~、位の事なんでしょうが、俺的には到底看過できません。娘達にとって第一言語は既に英語ですから、それを使って物事を多様に表現できているような感じなので(会話も文章も)それはそれで、まあ日本語の方はハンディということで許せる面もあるのですが、問題は嫁さん。
なんか見ると、前述の2つの単語くらいしか出てこないんですね。時々そのことを揶揄するんですが、馬の耳に何とかというやつで効果はゼロ。もう少しくらいは知恵を絞って、知恵が無いなら知識を絞って言葉使いに彩どりを添えてほしいところなんですがね、、、。本は沢山読んでるのにな。「知らない世界をもっと知って世の中の不思議を知るためにノンフィクションをもっと読め!」と言うと、「自分が好きなジャンルを押し付けないで」と言葉を返してくるのでどうしようもありません。水に絵を描く様な努力とでもいいましょうか、、、。それでも教育って大事です。orz
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2012年8月19日日曜日

Made in Occupied Japan

今日も嫁さんの為にメカニクス・ビルへ向かい、アンティークショップを二軒探索。
一件は本当に倉庫といってもいいほどの小さな小さなお店。家にいる店主も近所の刺青いっぱいの気の良いアメリカン・ガイという感じ。中も全然整理されておらず、雑然と置いてある物を自らの手でエッサエッサとほじくり返しながら物を探していく感じで、探索自体が宝探しのような雰囲気でした。物を動かすたびに埃が舞い上がるし、ものの展示方法が不味くて目的の物に辿りつけないなんていう感じだったんですが、最近気になっているあるものが大量に保存されていることに気が付きました。
それはMade in Occupied Japanというマークが付いた陶磁器類です。1947年から講和条約が結ばれるまでの52年にかけてのたった五年間だけ製造され続けたもので、占領統治下の日本から輸出されたありとあらゆる製品にはこのマークが付けられ海外に輸出されていました。(同じように占領統治下のドイツ製のものは"Made in U.S.Zone Germanyとされていたようですね。)そういう訳で、日本にはなかなか無くてアメリカなどを中心にして逆に海外には多いのがこの製品群の特徴ですが、当時の日本製品などというのは所謂「安かろう悪かろう」というものの典型的な製品として捉えられていました。実際に、こちらで手に入る数多くの陶器群を手にとって見てみても、なんか「、、、、、、、」となってしまうようなチープ感満載の人形の陶器が多いんですよね。
しかも、日本から輸出されているのにその造形はフランス人形風のものだったりオランダ風のものだったりという、今で言うところの何でもあり感満載のMade in Chinaとおんなじ位置づけでしょうかね。海外行って、そこのおみやげ買ってきたら裏にはMade in Occupied Japanと入ってました、、、orz的な。(笑)近年ではそれが中国製に置き換わっただけですよね。
時代は下って今のMade in Japanは全く反対の意味になってしまいました。先人の小さな努力と誇り高き仕事の積み重ねが何十年という時間をかけて創りだしたこの「日本というブランド」に対する信頼感を我々の世代以降で崩さぬようこれからも営々と努力を続けたいものだと思いました。
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2012年8月18日土曜日

やっぱアメリカね~!と言われる

上の娘のカレッジへの引越し日までにいろいろとしなければいけないことが残っているのですが、そのなかの一つに親知らずの処置がありました。
近所のいつも行っている歯医者から結構何度も言われていたらしく、今回の引越しを機に実行に移すことに。近所の口腔外科医を勧められたのですが、スピードの観点からVCUの研究仲間で口腔外科にいる友人に直接頼んだところ、かなり無理やりスケジュールに組み込んで急ぎの日付で入れてくれました。実際の移動日は今月の29日なので、術後に顔の腫れがひく日などを考慮すると、どうしても一週間以上は余裕を持っておきたいということだったので、14日に予備診察、17日オペとしていました。
というわけで朝から娘を大学に連れて行って直ぐに診察室へ。幾つかの問診と説明の後、バッグに接続したラインを導入後友人と看護師が入ってきて娘と軽口を叩いていました。暫くして全麻のためにドラッグをライン内にドロップ開始。瞬時に娘は寝入りました。口腔内にバシバシとリドカインを打ち込んでいきます。直ぐに右下から抜歯開始、右上、左下、左上の順に抜歯して行きました。四本抜くのに大体45分かかりましたがまあこんなもんでしょう。
麻酔が切れてきて直ぐに何だかおかしなことを言って看護師さんとドクターを笑わせていましたが、極めて普通の様子なのでドクターもただにっこりするだけで特に何の応答もしていませんでした。家に娘を連れて帰ってからは抗生物質と痛み止めのイブプロフェンを投与し始めました。
止血目的とと腫れを減らすために頭を上にしてずっと寝かせ続けていましたが、予想通り暫くして下顎が少しづつ腫れてきて所謂「片桐はいり」状態に突入。(笑)やはり少しは辛そうです。嫁さんが横で一晩一緒に寝てあげる事になりました。まあ、食欲はあるので問題なく回復してくれることを祈ります。それにしても娘にしてみれば早く腫れがひくことが全てです。顔が腫れた状態で新学期を迎えることだけは避けたいという気持は良くわかります、、、。
このオペの話を数人の日本人の友人や家族にしたところ皆一様に「よんほん~???!!!」と言う反応でした。実際、私の周りでも日本にいた時は平均して一本、多くて二本というのが平均的でした。四本というのがやっぱり平均的な日本人の感覚からは大きく外れているというのが本音なんでしょうね。
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2012年8月17日金曜日

これから確実にやって来る危機への対処

関東大震災が発生してから来年で90周年。
確実に来ると言われている次の関東大震災のことがありとあらゆるメディアで語られ、東北大震災で実際に悲惨な災厄が起きたにもかかわらず、首都機能の分散のことが全く進まないのは何故なのだろうといつも考えてしまいます。実際に、「既に」前回の関東大震災の時点においてさえ以下のような遷都論議があったことが下のように記述されてます。

遷都論議 震災直後には、参謀本部では周期的に大地震が発生するおそれがある東京からの遷都が検討され、当時、参謀本部員であった今村均は京城近郊の竜山、加古川、八王子を候補地として報告したと述懐している。しかし、震災発生から11日後の9月12日には、東京を引き続き首都として復興を行う旨を宣した詔書が発せられ、遷都は立ち消えとなった。

結局、首都「復興」の名の下に機能の移転論議はとりあえず立ち消え。その後も何度も何度も心ある人達、または利権絡みの人間達も含めて何度も何度も何度も何度も出てきているはずなのに関東平野という素晴らしい地理的条件のもつ魅力の前にやはり掻き消されるということの繰り返し。
あちこちの公的、私的な研究機関も、実際に震度ごとに想定される人的、物的被害の数値が出されてはいるものの、遷都どころか首都機能移転は勿論、首都機能分散も進んでいないようなんですが、こんな調子でマトモに首都機能が保持できるんでしょうか。日本レベルの国家というのは実際に世界の中でも物凄く重要な役割を果たしていると思うんですが、その国の首都の機能が壊滅的ダメージを受ける可能性があるというのをこんな形で座して待っていても良いとは到底思えなんですよね。
発生する時間、発生する時期によっても、当然その被害の規模はいろいろと変わってくるんでしょうが、このままでいいはずもありません。実際に起きてしまってから「そら見たことか」等というのは中学生レベルの対応ですから、ここは一つこれだけの知性が集う日本の中から次の一手を、、、と願いたいところなんですが、、、まあ起きないでしょうね。何にも。日本という国は不思議な国で、これだけ高度の施設やシステムが集積しているのに、確実に来ると判っている危機に関しては「突撃的精神論」や「実際にはありえない予定調和的な愚にもつかない防災訓練」で茶を濁し、心のなかでは両手を合わせて神頼みをする国であったことは今も昔も何も変わって無いと思ってます。
結局、次の関東大震災で多くの方が亡くなった後で「何で解っていたのに対策をきちんと取らなかったんだ!」と言う議論が出てはきてそれさえもまた、すごろくの振り出しのように上に書いてあるような対象の遷都議論と同じレベルに部分に戻ること請け合いです。日本の知恵と実力があればやれることはいくらでもあるのに、政治がこれですから、、、誠に残念です。
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2012年8月16日木曜日

ウリナラファンタジー

何と言うか、一言で言って発展途上国をいつまでも抜け出せないんだなあ、日本の西に有るあの国は。w
ここ数日の某国大統領の国内向け・支持率回復のポイズンピルがジワジワと日韓関係に更なる歪を入れている。以前イスラエルの研究上の友人がポツリと(勿論、反対の意味で!)「俺達の国は素晴らしい隣人に囲まれてるから自衛しないとイカンのよ~」と言っておりましたが、まあ、我々も同じ事を感じてますよね。
一言で言うと、頭の悪い自尊心だけは異常に肥大した暴力傾向の強い中学生を相手にして困り果てている気の弱い先生というのが日本の立場という感じでしょうか。ここで一発バグッとゲンコツで地面に叩きつけ、体ごとめり込ませて再起不能にするのは至極容易なんでしょうが、世間の目(国際社会)もあるし、とりあえず理屈の通る場である校長室(国際司法裁判所)に引きずり出して諌めようとするのですが、ヤバい展開を予想し「俺やってねえよ~」と地面に座り込んで校長室に行くのだけは体をつっぱらして必死で抵抗して拒否している、、、と言ったところでしょうか。(笑)
言ってしまったことの反応の大きさに気圧されて早速の尻つぼみ。なんかデカイことホザク時にはキチッと尻の穴閉めて行け~!というのが人の頭に立つ人間の基本原則ですが、それほどの度量は当然「全く」無しということで今この瞬間は火消しに大忙し、、、。
自国内だけで修学旅行の枕投げよろしく自己満足のファンタジー発言を繰り返しているうちは国内の人間以外は誰も相手にしないから良かったんですが、家の外に煙が漏れ始めて消防車がやってきて火消しにおおわらわってみっともなさすぎ。何やってんだよアキヒロ~~~。(笑)もう少し落ち着いて行動しないと、折角の決死の国内向けパフォーマンスもまたまた歴代の大統領が辿ってきたおぞましい呪縛からの脱出ハッチとは成り得ませんぞ!何といっても歴代大統領が尽く暗殺、逮捕、投獄、死刑判決、自殺なんていう末路を辿る国、、、。
1950年代のアフリカのどっかの新興国家ですか?w
大体、体制に入った瞬間から利権を親族で貪りつくし、任期終了とともに一族郎党揃いも揃って豚箱行きというパターンを繰り返す国、、、。 orz サムスンとヒュンダイを利する為だけに存在する国家資本主義体制から抜け出せないこの田舎者達にスワップ停止と電気製品の基幹部品の供給停止を繰り出しませんか?国内企業の減失分はスワップで準備した分の金を国内企業への保証に充てるということでどうでしょうかね?二年もこれを続ければ、隣の国も略綺麗に枯れ死んで二度と先生に反抗はしなくなるでしょう。まあ、そんなドライフラワーは誰も要りませんが、、、。
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2012年8月15日水曜日

やっぱ強え~~~~~!

今回イタリアに・バスケット研修旅行に行ってきたRams男子バスケットボールチーム。
あちらで時差も抜けきらぬままに四チームと対戦してきましたが、試合結果を示すスコアがなんちゅうかエグい。(笑)今年からA10にカンファ自体が移動することもあり、その強さがどれほどのものか期待される所ですが、これはもしかしたら結構行けるかも?と思わせる強さを敵地で示しています。
最終的な結果はここに有るのですが、 いや、なかなか胸のすく結果です。無論、こういっては悪いのですが、所詮はイタリアのバスケットボールチーム、されど敵地で旅をしながらの剣客修行状態での大差での四連勝はなかなか精神衛生上良い旅だったのではないでしょうか。(笑)
この旅で特に良いのは今まで期待されて入りながらもなかなかその噂通りの実力を発揮できずにいた、半ば「期待外れ」程度の分類をされていた昨年のフレッシュマンがどうやら素晴らしい成長を遂げてきているということでしょうか。もう次に来る新シーズンまで実は三ヶ月を切っています。受験と同じで、オフシーズンの努力がシーズン・インして実を結ぶ世界ですから、それが既に目に見える形で結実しはじめたのだとすればこれほど素晴らしい海外便りは滅多に無いと思われます。
今シーズンに期待しましょうかね~。
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2012年8月13日月曜日

MUSIC WITHIN

こんな映画がある事自体、今日まで知らなかった。
大人も子供も、ぜひ見て欲しいと心の底から思った。簡単に言えば、アメリカにおける障害者福祉の改善を決定づけた二人の男性の物語だ。人は常に学び続け、偏見と戦い続け無ければならないことを文字通り「体を張って」教えてくれる内容でした。
障害を持つ息子を持つ親としてはこんな映画があった事を知らなかったこと自体に衝撃を受けました。その内容もアメリカで「ほんの最近まで」障害を持つ人間がどういうふうな取り扱いを受けてきたかを淡々と見せるもので、人種差別同様、障害者の存在自体を社会の中で隠していくことが普通だった時代がごくごく最近までこのアメリカでも当然のようにあったということを伝えています。
百聞は一見に如かず、このアメリカに住んでいる方でNetflixに契約されている方でしたらネット経由で直ぐに観られますので是非御覧ください。私の下らない説明なんぞ軽々とぶっ飛ばすくらいのドキュメンタリーベースの映画です。障害があることが「罪」であった時代に息子が生まれなくて本当によかった。先人たちの小さな努力の積み重ねに改めて感謝です。我々もその小さな火種を決して絶やさないように次の世代に啓蒙して行かなければなりません。
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実験とコントロール

休みの度に遠出していてはガス代もその他のお金も続かないので今日は家で色々と雑事の片付け。
とはいっても、嫁さんと娘達は友人たちに会うためにShort pumpのモールへ出かけて行きました。息子と二人で家で留守番だなと思っていたら、息子は息子で疲れたらしく、部屋の中の犬小屋の前で、僕と一緒にいつの間にかスヤスヤと眠り込んでしまいそのまま5時間以上も寝ていました。
息子が寝ているのを確認した後、送られてきたレビュー依頼を読み込みながらあれやこれやとコメントを書き込んでいきました。なんかこの論文「も」コントロールがきちんととれていない典型的な実験で、完全に基本的なところがすっぽり抜け落ちています。
ポジコン・ネガコンのきちんととれていない実験は
これは常に黄金の真実です。何でこんなところを見落としているのだろうというような実験は入っているかと思えば、リダンダントで且つ意味のない実験は入っているし、、、。残念ながらコメントは厳しくならざるを得ません。
基礎的な訓練を受ける段階で、コントロールをきちんと取ることを学ばなかった人は本当に不幸です。結果がバンバン出てると思っても、正しいコントロールを取っていないが為に、最後の最後になって「これアーティファクトじゃん」と言うことになってしまう実験の如何に多いことか。
所詮、ビトロもビボもヒトが再構成を狙って作り出す実験ですから、考慮できる限りのベストのコントロールをとって実験にかからないと、終盤で天から地へと突き落とされることになりかねません。そんな人達がどこにでも沢山居ますから、、、。また、それを隠し通そうとして科学者として絶対にやってはいけないことに手を染める人達も、世の中には沢山居ますから、、、。(トップラボも例外なし!)
お互い気をつけましょう。
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2012年8月11日土曜日

長時間の外出・アンティーク探し

今日は昼少し前から嫁さんのアンティークショップ巡りに付き合いました。
息子もとりあえずついて来ましたが、ショップを一軒一軒回るごとに次第に顔から生気が失われていくのが判ります。(笑)なんか、申し訳なかったのですが、熱心にまわる嫁さんの影で男子軍団同士で励まし合いながら持久戦を持ちこたえました。今回まわったのはメカニクスビルというリッチモンドの東から北東部にひろがる比較的のんびりしたところでした。最近のアンティークショップ巡りの経験から学んだのですが、この手のショップの奥行きは表の店の幅などからは「一切」想像がつきません。
本当に冗談のように奥行きが広い所が掃いて捨てるほどあるので、表がこじんまりしているからといって無視したり通り過ぎたりするとあとで後悔することになりますので。今回は都合四軒も巡ることになりまして、息子と二人でヘロヘロに。嫁さんもさすがに四軒目の後半辺りから見落としが出始めてきたようで、今日はここまでと言って都合五時間以上のショップ巡りは終了しました。
途中で、息子へのご褒美としてその忍耐に応えるべく、久しぶりにマックでフレンチフライやフィレオフィッシュのセットメニューを食べてもらいました。それにしても、アンティークショップの組合が出しているマップに載っていない所謂「非組合員」達のショップも沢山あるので、実際には車で走りながら、視界の端っこに飛び込んでくる僅かなサインなどを見逃さないようにしなければならないのでした。
嫁さんが何を探しているかというと、ちょっと説明に窮するところもあるんですが、まあ、簡単に言えばアメリカのアンティーク食器なんですね。アンカーホッキングという会社の作っていた、数十年昔に製造打ち切りになったシンプルなデザインの食器です。長女には「遂に趣味がおばさんの趣味になったw」と言われていましたが、まあ、なめらかな色合いを持つ大雑把な作りを持った耐熱食器と言ってしまえばそれまででしょうか。
掘り出し物を探し出しては一個、二個と少額のお金をはたいて買うのが愉しみみたいです。確かにネット上で探すと、べら棒な値段をつけてる人とかもいるんですが、そんなのには手を出さないというのが主義みたいなので、私的には助かってますが、、、。
まあ、最後は集めた食器類を飾りたいみたいですね。そうなると食器棚?もアンティークを探さないといけないのでしょうか??あんまり書くと積極的と勘違いされそうなので、今日はここまで。w
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2012年8月10日金曜日

世界の田舎者

田舎者の定義とは何でしょうかね?自分が田舎もんだというのはよくわかるんですけどその定義はと言ったら。
辞書には「田舎に住んでいる人、田舎出身の人、或いは洗練されていない人を揶揄或いは罵倒する表現」というふうに載ってますけど、後半部の洗練されていない人っていうのが正解なんでしょうね。
個人的には田舎者というのは別に田舎に住む人のことではなかろうと、ある事をきっかけにして教えられました。この21世紀は情報がどこにいても流れ込み、意識さえすれば机の前に座っているだけで信じられないほどの情報が飛び込んできますが、それでも洗練された人になれるかどうかというのは、親からの教育も含めたその人の集大成のようなもの。勿論、田舎に住んでいることで植え付けられ、育てられる「対都会の住人」と言う意味での太古の昔から存在する独特の地方在住者の意識というものも世界中に未だに散らばっていますけど、どんなに田舎の陋屋に住んでいても意識や挙措が洗練されていれば田舎者とは言えませんよね。
実は、この考えを強く意識するようになったのは医学部の学生時代に五島列島の物凄い山奥で出会った、たった一人で簡素な家に住んでいた70代のシャキッとした上品な老婦人に会った時からです。公衆衛生学の調査の一環として、離島のいろいろな場所に学生達が派遣されていったのですが、自分が割り当てられた場所は地図でも道路などは書き込まれていないような辺鄙な場所でしたが、そこでこの方は文字通り「ひっそりと」暮らしておられたのです。話をしてみると何とも思考パターンが完全なミヤコビト。一体どうして、こんなところにこんなスマートな考え方を持った老婦人が住んでいるのだろうと怪訝に思いつつ、型通りの質問をして淡々とデータのサンプリングをしていると、若造のそれを察したのか、一言「私、新宿に何十年も住んでいました」とのこと。
何故こんなところに?と言うようなことをそこで尋ねるのはまさしく「野暮」「愚の骨頂」というべきものですから、当然聞くわけがありません。しかし、なんだか一瞬にしてこの人の洗練された様子が理由も無くミヤコビトという感覚というものに結び付けられてしまう私の思考回路こそが田舎者である証拠ですね。(笑)
(こうやって書いてみると野暮な人間というのはまさしく個人の私生活にずかずか入っていく人間のことなんだなと発見してしまいますね。自戒自戒。 こういう意味ではなにか駄文でも書き連ねるというのは自分の考えのくっきりしていない文を浮き上がらせるという意味ではいいのですかね。)
そこで今回サッカーの3位決定戦後に感じたこと、、、。(また長々とここに来るまで回りくどく書いてしまった。orz)韓国チームに感じたのはこの対「田舎者」の感覚でした。説明してもわからない人間には何を言っても無駄ということ。受容体無き者にいくら特定の刺激を与えても反応は起きません。結局、いくら周りに情報が溢れていても、見たいものしか見ず、聞きたいことしか聞かず、言いたいことしか言えない人間には自分の置かれている相対的な立ち位置というのは見えなんだな~ということでした。 まあ、これ以上多くは語りますまい。
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王者の風格!!

女子レスリングの小原、伊調、吉田とかもう何か圧倒的すぎてコメントのしようもありません。
特に吉田の強さはもう人間じゃなくて人造人間です。(笑)もうWikiの所に載っている金メダルの並び方、漫画のレベル。これに匹敵する男性と言ったらカレリンくらいですよね。
勝つ、負けるという次元はとうの昔に終了していて、勝つのは判っているけど何秒でどういう勝ち方をするのかということだけが興味の焦点。靭帯三本のうち一本半が切れた状態での試合ですら、「圧倒的」な勝ち方ですからその強さがもう人間としての標準を超えているというのは言い過ぎではないと思いますね。
三歳からレスリングをはじめる女の子とか、やっぱお父さんが全日本チャンプ、二人のお兄さんもレスリング選手、お母さんはテニスで国体選手という体育一家という、言い方は悪いんですけどあの砲丸の室伏一家に通づるレーベンスボルン計画のような世界です。やっぱ神経とか筋肉とかも俺の体のようなガラクタの素材の寄せ集めとは大分違うんだろうな。w
もう一つ飛び抜けて強いのはアメリカの男子バスケ。これもドリームチームの頃とは違い世界からNBAに人材が集まっているだけにそう物凄い大差がついて試合が終了するわけではないけど、今回のはまた別の意味で私には「ドリームチーム」であることには違いない。何が凄いって、試合を観ていて思うのは点差が詰められている時の明らかな手抜き具合と、マジになった時の爆発的加点力の歴然たる差。(笑)なんか、マッドマックスでニトロに点火して加速した時のようにあっという間に点差をつけて勝つことが出来ることを随所で見せつけられると、相手チームも手の施しようがないというような顔をする。まあ、当然か、、、。
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2012年8月9日木曜日

息子の誕生日

アメリカではsweet16とか言って結構大げさな誕生パーティーをするところもあるようですが、我が家は息子の16歳を大好きな焼肉を食べることでお祝いしました。
焼肉?というと何だかなと思われるかも知れませんが、息子にとっては美味しい物を食べることが人生における最大の喜びの一つなので、それをコリアンバーベキューの店に連れて行くことで執り行いました。w
昔に比べてなんとなく「焼肉そのもの」に対する執着は無くなったようですが、その分、自らが嗜好して食べるものの範囲が拡がったように思います。やっぱり殆どの人が経験してると思いますけど人は大人になる段階でいろいろと新し味覚を「おいしいもの」として舌の記憶に刻み込んでいきます。実際、私自身、例えば魚ならば焼き魚かフライしか駄目でしたが、そのうち刺身も赤身なら食べられるようになり更には白身も食べられるようになり、やがてはウニなんかも食べられるように、、、といった感じで食べられるものの範囲がひろがるわけです。
実際それが我が家でも年々歳々起きていて、最初は居なかったコンペティターが毎年増えてきて最近では自分が箸を付ける前に大概の美味しい「大人の食べ物」が無くなってしまいます。子供が小さいうちは「お父さんが退治してやる!w」と言って専有した食材を子供達がペロリと平らげるわけですから少し寂しいような。。。
子供が健康にスクスク成長するのは単純に良いことですから、ここはお父さんが我慢すればいいってことでしょうね。
しかし、16年前の今日の日のこと本当に昨日のように鮮やかに覚えています。ソラマメみたいな可愛い頭の形をした子が生まれてきたあの日、長女の誕生に引き続き再び体全体が甘くなるという不思議な感覚を覚えたあの日。子供達がこうやって健康に育ってくれていることを社会全体に感謝です。
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2012年8月8日水曜日

なにゆえ急上昇する大学授業料?

最近、最もネット上で喧しい議論の一つが「教育のインフレ化」というものです。
もともと、州立のカレッジはもとより、私立の一部を含めても、大学に行く為の授業料、入学金というものは、以前はそれほど「超」高額というようなものではありませんでした。しかし、近年の大学授業料の上昇「率」というのは目を瞠るほどのものでして、普通の稼ぎの家庭だと赤ん坊が産まれる前からコツコツお金を貯めておかないと借金無しでは子供を大学に行かせられないような事態が起きかねません。特に、私立だったりしたら無理ですし、Graduate Schoolのように州立であっても年間、平気で5,6万ドルとるようなところは無理です。下のグラフは諸々の標準的な家庭内の支出項目における物価上昇率を示したものですが、教育費の異常なほどの上昇はちょっと待てよ!というレベルですよね。消費者物価指数が20年でほぼ95%の上昇なのに教育費は375%、、、ほとんど冗談のレベルです。これを逆差別と言わずして何と呼ぶのか。

それでは「その異常な上昇の最も大きな要因は何に起因するのか?」ということが次の質問となるのですが、その答えはどうやらここにあります。要するに事務方の経費が物凄い勢いで上昇しているのです。私の務めている州立大学も近年州立にもかかわらずロケットの上昇するように授業料が値上がりされていますが、ハッキリ言っておきたいのですが、こういったadministrative unitのクオリティは全く改善されること無く最低最悪のままです。寧ろ低下していて、しょうもない輩の吹き溜まり状態になっていて、グラントの提出などにも支障をきたしているような状態なのです。この部分の人事の選考方法改善による選ばれる人間の質の向上とリクルート数の制限がかからなければ、入学できる学生が「経済格差」によって選考されるという今も顕著になっている事態が更に悪化していくことは明らかだと思われます。
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