2012年3月2日金曜日

研究の活性化・シニアとの戦い

最近、予算の獲得でほぼ毎月のようにグラントを出している。
自分のグラント、教えている学生のグラント、共同研究者とのグラント、グラントの種類自体は様々なんですけど、何時もなんかのグラントを書き続け飯のネタを考え続けるのも仕事のうちです。最近はR01のグラント採択率も一割前後、二十年ほど前のように出せば三割ほどが通るというような牧歌的な時代はとうの昔にお伽話になっています。昔は三十代前半でR01を獲得してラボを軌道に乗せるというのが一般的な研究者達の通常路線だったのですが、今ではその時代の研究者が「そのまんま」持ち上がりでそのR01を仲間内で分けうような面白くない状況になってしまいました。R01を初獲得する平均年齢も今や冗談抜きで50歳に近づかんとする勢いです。比較的大型の研究費は実績を残してきた老人クラブ仲間で配分され、小さな研究費にはそのオコボレに預かれなかった老人達が更に群がって来るという悪循環が産まれてきています。
現在はここアメリカの研究費獲得競争においても本当に世代間闘争の様相を呈してきている感じで、ビックリするような少額予算のグラントにもシニア・リサーチャーがガンガン応募してきて来る挙句、仲間内の政治的コネクションを使ったイントラミューラルのグラントを攫って行くというような良からぬ噂も立ち始めています。
それでも、データをシコシコ出してはそのようなバリアを越えるべく、論文とグラントを書き続け出し続けなくてはならないのでした。ま、好きでやってるからいいんですけどね。(笑)
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