2011年12月31日土曜日

娘達との対戦と娘のお仕事

タイトルだけでは何の事だか意味不明だと思います。
何の対戦かというと娘たち二人とバーチャルに戦うPS3のゲームTEKKEN6です。(笑) 正直、この手の格闘系のゲームというのは今まで一度も買ったことがなかったんで、このクリスマスシーズンに一度くらい経験してみようかな?子供たちの反応はどうかな?というような点に興味が有ったのでアメリカらしい激安価格($19)で手に入れられるのを良いことにWalMartでちょこっと買ってみました。
結果は、、、自分がじじいキャラクターのWANGとHEIHACHIにこだわってしまったのが不味かったのか、娘たちが繰り出してくる不気味なコンボ技に時々玉砕させられる始末。ネット上で英文ベースでTEKKEN6の隠し技を探し出してきてはそれをメモに採って親父との戦闘に持ち込んでくる情熱を学習に向けろと言いたいのですが、それは私が連戦連敗で伸されるまでの隠し技ということで、この冬休み中だけは封印中です。(笑)
さて、そんな中でも上の娘はカレッジのエッセイの最終仕上げに余念がありません。一応、教師たちに見てもらい校正が入った文章ではあるものの、最後の最後に書き直したものを僕に見せて意見を聞いてきますので、真面目に読んで、私からの意見を正直に述べては校正、もう一度読んで再校正と繰り返すこと数度、最初のものとは随分違う、話の筋がスムースに流れる「良いもの」に変わったなと思いました。
ま、あとは応募する大学との相性の問題です。どうなるかはこれからじっくり吉報を待つこととしましょう。

2011年12月30日金曜日

何だかイイ結果が出そうな予感

今日はラボに行って共同研究者のH先生と共にanimal facilityに行ってtumor injection assayの途中経過を見るために腫瘍のサイズを測り、計算結果を検討した結果、まだ数が少々足りないので断定的な事は言い切れないものの、どうやら新年に向けて良い夢を見れそうな結果が出てくれそうな気配です。
次のステップではマウスの数を増やして追加データを取りつづけ、二度、三度という再確認をしなくてもいい状態で、論文用のソリッドなフィギュアを作れれば良いなと思います。いずれにしてもマウス自体から腫瘍を再回収して、KDした腫瘍の注射後の遺伝子発現量の変化も見ておかなければなりませんが。
何れにしても、良さそうなデータが出る「気配」というのはこの年末には素敵なお知らせと言えますので、非常にポジティブに実験に向かい合うことが出来ますし!個人的には二重丸です。
さて、それとは別に本日のバスケットの試合はアウェイで対戦相手はAkron。セカンドハーフの途中までは十点差でこれはよくないかも?と一瞬感じていたのですが、終わってみればオーバータイムで一点差の薄氷の勝利を勝ちとった。これで七回連続の勝利のストリーム。実に実に素晴らしいです。

2011年12月29日木曜日

一日中油まみれ

今日は朝九時から夜七時まで、途中20分の休憩を除いてフルにオデッセイの修理に明け暮れた一日となった。
朝、同僚のスコットランド人PIに電話を入れた後、そのリフト付きガレージに直行。State inspectionで、自動車修理工場にクレームを付けられた箇所を徹底的に交換することにした。実際に今回クレームを付けられたのはエンジンマウントをしている前後左右のゴムブッシュだった。まあ、こういった修理工場はこの手のインスペクションによる部品に上乗せしたマージンと工賃で成り立っていると言っても過言ではありません。
ステート・インスペクション自体は、割引込みで10ドル!しかしませんのでこれでは実際やっていける訳がありません。ですが、幾ら自宅で車の簡単なことならやってしまう人が多いとは言っても、複雑な工程を含む修理、交換なんかは勢いこの工場任せになることが多くなります。
しかし!ここで問題なのはその工賃。例えば今回のエンジンマウントのブッシュ交換は部品込みで約$800ですから、こういった高価な作業は簡単には「イエス」と言うことは出来ません。理由は簡単で、部品はネットで物凄いディスカウント価格で手に入るし、工賃も自分で知識を持っていて、手間暇さえかければゼロで済みます。
という訳で作業をしたのは良かったのだが、あれこれ思案しながら、ショップマニュアル(自動車ディーラーしか持っていないはずのマニュアルが、アメリカでは何故かネットオークションに出てきます。値段は100ドルから数百ドル。厚さは分厚い電話帳1〜3冊分くらいにもなります。)と首っ引きで格闘しました。
初めての作業ということもあり、約9時間もかかりましたが、どうにか美しく終了し、全ての部品コミコミで120ドルほどで済みました〜。(笑)
後でお礼に子供さん達にアマゾンのカードか何か贈っておこうと思います。

2011年12月28日水曜日

アメリカ生活に向く人、向かない人

今日のタイトルに関してフルに真面目に書き出すと限(きり)がないので、ごく一面的な部分に関して書きます。私もメリーランドとバージニアで長く暮らしてきて、アメリカにやって来た周りの日本人や外国人を見る機会も多くあります。その中ではアメリカ暮らしには向かない人というのが非常に目立つ形で身の周りに存在することがあるのを何度も見てきました。
話を長々と書かないために日本人の場合に限って書きますが、こういう人達は別段アメリカに限らず、多分、どの国に行っても適応性という意味で低い人達なのかもしれません。例えば、日本にいてさえも生まれ育った土地以外で住むのは真っ平御免とか言うような?wそういう人を見ていて何となく共通項の様に思えるその人達のキャラクタ・行動を書いてみると、、、
  • 自分の習慣に合わない他所の土地での出来事に自分を合わせられない
  • 現地の言葉をいつまでも覚える気がないし、それを理解出来ない自分がコンプレックスになっている。挙句の果てはその裏返しで現地の人間のネガティブな面ばかりをあげつらうようになる。そのネガティブな経験を作り出しているのは多分自分のせいだという発想は皆無!
  • 現地のシステムに自分を馴染ませることが出来ない、これには食事、運転、細々したマナーなども含む
  • 何時まで経っても家から出ずに何とかして自分の周りに日本由来の物、人、話しを集めてそれを自分を外界から守る盾のようにする
(上の記述では敢えて駐在員の家族の方のことは考慮に入れてませんので、例えその中に自分がいると思われても悪しからず。)
研究者、そしてその付き添い家族の中には本当に精神異常のようになってしまう人も本当に男性と女性限らずに何人も居りまして、已む無く帰国に至った家族、若しくは家族が崩壊してしまった人などもいました。
アメリカに飛び込んでくるのはいいのですが、それに見合ったリスクの受け入れ準備や予備的な知識もなしでやって来て、様々な事に翻弄された挙句、現地の悪口を言って悶々とするとか、申し訳ないのですが一言「あんたアホちゃう?」と言う感じです。チャイナタウンに住む中国人じゃないんですから。w
自分の仕事が商売とは無縁の世界なので、NY等の一部上場企業のお金持ち駐在員の家族のコミュニティーで語り継がれる「まじですかそれ?」というような魑魅魍魎・怪力乱神の類の話は幸いにして聞く機会は今まで無いのですが(笑)、ミニジャパンの中でないと暮らせない人達は本当に旅行者主催のパックツアーで、添乗員さんの持つ旗に先導されながら安全な旅行だけに留めておくのが無難かと思います。
海外に過大な幻想を抱いた挙句、努力も何もせずに、自分の適性の有無も考えずに日本を飛び出せば何とかなるというのは、今も昔もただの幻想ですから、、、。大体、日本で上手くいかない人がアメリカでなら成功するというのは、限りなくレアな他人のサクセスストーリーを自分に都合よく解釈している人が多いのではないかと思います。
こっちの日本人を見ていても、成功している人は本当にきちんとした手順を踏み、前もって準備をし、こちらに来てからも自助努力を惜しまぬ人達ばかりです。
取り敢えず語学学校にでも行けば何とかしゃべれるようになって〜とか、現地に来さえすればとか、、、もうね、この21世紀に何を西部劇の金鉱掘りみたいなこと言ってる?と百万回訊きたいです。(聞くだけ無駄ですが)
しかし、これまでも、そしてこれからも「勘違いの自分探し」をする人達はいろいろなモノを犠牲にしながらこちらに来るのでしょう。自信と準備の無い方は帰りのチケット代だけはきちんとセーブした上でアメリカに来ましょうね。そうでないと、強制送還のお金(日本国民の税金)まで人に払わせて自分の泡沫(うたかた)の掃除を人にさせることになりますから、、、。自分のケツくらい自分で拭える大人になってから物事には挑戦しましょう。(ここで私の言うオトナの定義は年齢ではありません。為念!)

2011年12月27日火曜日

アフター・クリスマスセール

まあ、その~、、、下らないと言われればそれまでなんですが、クリスマスシリーズ最終日を飾るのはアフター・クリスマスセールの話題。w
今日は、ここ数年我が家では恒例のアフタークリスマスセールに行ってきました。多くの店は朝の六時から大きなディスカウントの広告と共に開店して居るんだそうですが、我が家の近所ではそんなに早く行ってもよっぽど特殊な大きいディスカウントがない限りは、人等は沢山並ばないと理解しているので九時過ぎくらいにゆっくりと買い物に行きました。
嫁さんのいつもの狙いはクリスマスの飾りものの残り物ですが、激安で売られているものをターゲットとマイケルズでチョコチョコと買ったくらいでした。それもこれも、アメリカに住んで長くなってきたので、これ以上クリスマスシーズンに飾りつけをする必要も無くなってきたからです。
それが終わったあと、ちょっとだけOLD NAVYに寄って、息子のジーンズ二本とシャツを新学期用に買いました。あとは嫁さんのスウェットの下くらいですか。
それよりも、今日は車を貸している日本から来ている友人からトラブルの報告が電話で夕方入ってきたのに驚きました。内容は簡単で、バスケットの見学をした時にライトを消し忘れてそのままにしていたためバッテリーがあがったため、他の車とコネクトして再充電しようとしたものの、警告ランプが付いて再始動しないというものでした。それを回避するにはラジオコードという五桁の固有番号が必要なんですが、JAFと提携しているAAAを呼んでいるのになかなか来ないということで焦っていたようです。(後で判ったのですが、この際にはラジオコードは不要だったようです。CDなんかを換装した時には必要らしいのですが。)
取り敢えず、彼に付き添っていた英語を話す事の出来る日本人トレーナーの方が彼をアシストしてくれたようで、一件落着。
旅先ではいろいろ起きます。いつもと勝手が違う土地での旅行、みなさんもお気をつけください。

2011年12月26日月曜日

クリスマス

本当は今日が宗教的には大事なはずのクリスマスですが、、、。
実際は保守的なクリスチャンを除けば資本主義の牙城たるアメリカの面目躍如の大セールス祭りです。今朝はその恩恵に預かった三人の子供達が朝からそわそわ、といっても最もそわそわしていたのは一番下の娘で、眠たがって半分ボケている上の兄貴を強引に起こし、かつ一番上の姉貴も起こしてクリスマスツリーの下へダッシュ。一度などは六時に「お父さん!起きて良い?とか聞いてくるので、もうちょい寝とけば?」とか言ったんですが、全く聞く耳もちませんでした。(笑)後で嫁さんに聞いたところではなんと夜中の三時半頃から意識は覚醒していてもぞもぞ止まっていたんだそうです。こどもですな~。(笑)
取り敢えずサンタが娘にプレゼントしたものの中にわたあめ(コットンキャンディー)製造機というのがありました。$39という噂。(サンタのプレゼントなのにお父さんは何故か値段を知ってます。w)
なぜか娘本人よりも熱中してしまったお父さん
ブッシュ・ド・ノエル made by 嫁さん
何とものんびりしたクリスマスでした。来年のクリスマスは多分上の娘は自分の大学の寮から帰宅してるんだと思います。どこに行くのかは知りませんが、嬉しいような寂しいような、、、。

2011年12月25日日曜日

クリスマス・イブ

あちこちに電飾が飾られているのがアメリカのクリスマスイブですが、ここ二、三年は近所で飾られる電飾の規模が確実に小規模になっている感じですね。
なんというか、景気低迷の煽りというのが皆さんの「景気良く飾っていこう」といった日常の行動にまで影響を与えているのかな?と思ったりします。でも、事はそう単純でもなさそうで、ショッピングモールは文字通りクレイジーと言えるレベルの混雑ぶりです。しかも例年にも増して!
ブラックフライデーから続く長い長いアメリカの一大消費祭りの一旦の締めがポストクリスマスセールですから、実際は明後日くらいがこのショッピング・スプリー(買い物祭り?とでも訳しますか)シーズンの締めとなる感じです。色んなクリスマス関連の飾りや捌ききれなかった季節のものが大量に叩き出されますから。それにしても、こうやって売られたクリプレの約10%弱が返品と交換の憂き目に会うんだそうです。アメリカってそう言うの堂々とシステマティックにやりますし、受付もさも当然のように事情も聞きませんし。日本で同じ事したら大クレーマー事件として大変なことになるでしょうね。(笑)
我が家もクリスチャンじゃないのに、それなりの準備は季節の風物詩としてセットしました。明日の朝のプレゼント開封に向けて娘達は早寝する始末、、、。マダマダ子供ですな。
我が家のツリー。既に三週間目です。
今日はもう一つ特記事項有りです。このブログで知己となったK県のI高校のバスケのコーチが今日からリッチモンド近郊の我が家にとまりに来まして、ここを拠点に東海岸のバスケの有名校の練習と試合を高校と大学それぞれ密に観て回るのです。もちろんVCUも入ってます。車は我が家の車を使ってもらうことになります。(今回で我が家への訪問は三回目!お互い気楽なものです。)
今日リッチモンド国際空港に迎えに行ったときに大量のおみやげを持ってきていただき、恐縮の限りでした。何とも、温かいお心遣いで娘と嫁さん達は大喜び。御気楽なもんです。orz

2011年12月24日土曜日

何を今更、、、恥知らずも程々に

本来はブタ箱にぶち込まれるべき人間たちがいけしゃーしゃーとよくもそんなこと言うよなというのが正直な所感。
TBSニュースでは以下のように報道
震災と原発事故への対応について検証を続けている文部科学省は、放射性物質の広がり方を予測する「SPEEDI」のデータが当初、公表されなかったことについて、「公表するべきだった」とする見解を改めて示しました。災害時の省内の対応について検証してきた文科省は、23日までに第一次報告書をとりまとめました。その中で、放射性物質の広がり方をコンピューターで予測するシステム「SPEEDI」のデータが事故発生当初、公表されなかったことについて、「避難の参考として本来、活用すべきだったが、活用されなかった」と振り返りました。そのうえで、今後の教訓として、「SPEEDIを事故発生直後から公表することが必要だ」とする見解を改めて示しました。しかし、報告書では、当時、SPEEDIをめぐり、どのような判断がなされ、なぜ、公表に至らなかったかといった詳しい経緯には触れられておらず、今後、さらに詳細な検証が求められます。
とか書いてますけどね。
このSPEEDIという名前からして、本当に穴があったら入りたいような皮肉な名前ですけど、日本政府中枢がともかく日本人というものを如何に信じず、「拠らしむべし、知らしむべからず」という科挙の時代のようなことをこの国難において行なったという事。ちなみに科挙で生まれた俊英と言われた宦官達は国と時代を超えて日本に大量に息づいてますけどね。(笑えないです。)
同志社の山口先生の寄稿「メルトダウンを防げなかった本当の理由」を読むと本当に誰も責任を取らないし、取れる器を持つ人間も居ない。本当に糞詰まりの組織の中で起こるべくして起こった事故でした。
前例踏襲、前例踏襲、前例踏襲、右のものを左に流して私の順番で爆発しなければそれで良し!というどっかのゲームのようなことしか出来ない日本の受験秀才と馬鹿議員達。自分達がワリを食うことを避けるという回避能力と危機探知能力には長ける官庁のスマートな皆様。(笑)
激動の時代を生き延びてきた日本の戦後も、人材の枯渇という形で立ち枯れを起こしてきているんでしょうかね。科学の世界ではまだまだ人材の排出は続いていると信じている私なんですけども、それもはやぶさは潰されてスパイ衛星のほうがもっと大事となる始末。サイエンスの今年の十大ニュースの栄誉に浴したはやぶさも、バカ官僚と馬鹿代議士様達にかかれば藻屑と一緒のようでして、、、。
最後に山口先生の文章の中の最後のほうを消える前に全文ここで記載しておこうと思います。
イノベーション不要という病
再び問いたい。なぜ東電は、このような事故を引き起こしたのだろうか。直接的には「廃炉による巨大な経済的損失を惜しんだ」ということになるのかもしれない。けれども問題の本質は、重大な局面で、そのような発想に陥ってしまったということであろう。
 その根源は、東電が「イノベーションの要らない会社」だからではないかと思う。熾烈な世界競争の中にあるハイテク企業の場合は、ブレークスルーを成し遂げないかぎり生き抜いていけない。一方、東電は独占企業であって、イノベーションの必要性はほとんどない。
 こうした状況下で人の評価がされるとすれば、その手法は「減点法」にならざるを得ないだろう。「減点法」の世界では、リスク・マネジメントは「想定外のことが起きたときに如何に被害を最小限にとどめるか」という構想力ではなく「リスクに近寄らない能力」ということになってしまいがちだ。その雰囲気が、人から創造力や想像力を奪う。
 人が創造力や想像力を存分に発揮できる組織にするためには、事実上の独占環境をなくして競争環境を導入し、人々が切磋琢磨できるようにすることしかないだろう。東電の場合、発電会社・送電会社・配電会社、そして損害賠償会社に4分割する。そして損害賠償会社は、この原発事故の原因が「技術経営の誤謬」にあったのだということを深く自覚し、みずからの「技術経営」の失敗を国民につけ回しすることなく最後まで、自分で自分の尻を拭く覚悟を持つ。
 その上で、「制御可能」と「制御不能」の境界を経営する最高責任者としてのCSO(Chief Science Officer)を新設する。CSOは、通常存在しているCTO(Chief Technology Officer)のように日々の技術とその改善に責任を負うのではなく、「知」全体の「グランド・デザイン」とそのイノベーションに責任を持つ。
 それが達成されないのであれば、独占企業に原発の経営は無理だ。
 実際、東電の経営者は「海水注入」を拒んだあげく、少なくとも2つの原子炉を「制御不能」にもちこんでしまい、ようやく自分たちが「物理限界」の外にいることを悟って、原発を放置のうえ撤退することを要請した。みずからが当事者ではないという意識で経営していたからだろう。
 さらには、現状の原子力経営システムをそのままにしておくことは罪深い。これは日比野氏の指摘によるものだが、そもそも事故後に保安院が東電などにつくらせた安全対策マニュアルによれば、今でも「隔離時冷却系が止まってからベント開放をし、海水注入をする」というシナリオになっている。これこそ事故に帰結した福島第一原発の措置と、まったく同じ手順であり、何の対策にもなっていない。この期に及んでも廃炉回避を優先しているのである。これでは、ふたたびまったく同じ暴走事故がどこかの原発で起きる。この国の原子力経営システムの闇は深い。
 この原発事故が日本の喉元につきつけたもの。それは、「ブレークスルーしない限り、もはや日本の産業システムは世界に通用しない」という警告ではなかっただろうか。電力産業に限ったことではない。農業にしてもバイオ産業にしても、分野ごとに閉鎖的な村をつくって情報を統制し、規制を固定化して上下関係のネットワークを築きあげる。その上下関係のネットワークが人々を窒息させる。イノベーションを求め、村を越境して分野を越えた水平関係のネットワークをつくろうとする者は、もう村に戻れない。それが日本の病だ。
 しかし、世界はもう、「大企業とその系列」に取って代わって「イノベーターたちによる水平関係のネットワーク統合体」が、産業と雇用の担い手になってしまった。だから、私たちが今なさねばならないことは、村を越えた「回遊」を人々に促すことである。そして分野横断的な課題が立ち現われた時に、その課題の本質を根本から理解し、その課題を解決する「グランド・デザイン構想力」を鍛錬する。そのためには、科学・技術と社会とを共鳴させ、「知の越境」を縦横無尽にしながら課題を解決する新しい学問の構築が必要となる。日本は、この事故をきっかけにして図らずもブレークスルーの機会を与えられた。

2011年12月23日金曜日

なんだか強いぞ?!

思ってもみなかったが、なんだか今年のRAMSは幸先良し。UNCGと対戦し80-68で勝利。
カンファ内でのぶつかり合いが始まって、現在ダブル・ディジットの得点差で6連続の勝利。こんなのは1973-1974のシーズン以来なんだそうですよ。要するに38年ぶりにこんな現象が発生しているわけですね。
今日も最初から負けるとは思ってなかったんですが、前半に一時一点様で詰め寄られた時には「おいおい、相手舐めすぎ!」というようないい加減な手抜きプレーも見られました。
ところが後半に入って、いつものごとくピストンが動き始めますと、あっという間にまた突き放し始めます。とりたてて、メチャ頑張ってるようには見えないのですが、堅いディフェンスと時折見せる切り口鋭いゴール下、ペイントエリアでの強さが炸裂した瞬間にヒュヒュ~っと差をつけていきます。こういうのを自力があるというか、格の違いというんでしょうか。相手がものすごく頑張ってファウルも出しまくりできているのは分かってはいたんですが、それをいなし続ける感じとでも言いましょうか、まさに余裕で試合をしているという様子です。
残念なことに、相手チームの監督は今月責任を取ってシーズン半ばでコーチをクビになってます。代わりに入ったのはコチースマートより更に若く、現時点DividionIで最も若いWes Millerです。この12月14日に就任したばかりですので結果を早急に出せというのが無理。
今回の試合なかなかいい試合だったと思います。頑張ってシャカ・スマートのように強いチームを作って欲しいな。

2011年12月22日木曜日

クリスマス・プレゼント

いよいよクリスマスが近づいてきました。
大学の方は多くの人が最終業務日である明日木曜日まで残ることもなく、本日水曜の午後をもって終業して家に帰り、年末の移動や買い物に大忙しの休暇を送ります。学生はもう先週の金曜日にはすべての予定が終わり、試験から解放されて厳しい結果を待つ者、素晴らしい成績でホクホクで実家に帰る者など人それぞれですが、ラボの方はラボにいるPIの方針がそのまま反映されるような研究の状態が出てきます。
あるラボはもうPIも学生もとっくに居ないし、あるラボではPIしか居ないし。(笑)また、数は少ないのですが、PIも学生もまだまだ普通に追い込んでいるところもあります。僕のところは明日までは少なくとも学生は来ますが、後は新年まで彼女たちは休みとりますね。まあ、僕はこの点に関しては寛容ですがキッチリと精神的な「タガ」は嵌めてありますので、クリスマス前にきちんと要求されたデータを提出してから休暇を迎えるしか無いはずです!出さなかったらどうなるか、彼女にもその顛末は薄々想像が付くでしょうから、、、。
さて、そのクリスマスに渋々揃えないといけないクリプレですが、一応全てのプレゼントは嫁さんの手によってラップ済みで、今日アマゾンとeBayから届いた品もぎりぎりラッピングに間に合いました。
長女、長男、次女とそれぞれ形式的には仏教徒の子供達であるにも関わらずクリスマスをプレゼントリクエストの日として最大限に利用しているのがなんだかキャピタリズムしてるんですがね。まあ、この日は全国の落ち込んだ景気回復の一助になる日ですので仕方ないですか、、、。
まあ、暫くしたらクリスマスの日の開封状況を映した写真でも載せますね。

2011年12月21日水曜日

再び大勝

今日も全く心配無用の問答無用の大勝でした。
相手はアラバマ州立大学バーミンガム校でしたが、きっちり去年のリベンジをした挙句、一時はダブルスコアかという感じでしたが、途中後半真ん中位からは明らかに二軍というか、新人を投入しだして実践慣れさせる始末でしたので、それ以上点差が開くことはなく最終的には68-49でした。
なんというか相変わらず粗の目立つ連中ですが、新人一年生の運動能力・運動神経のずば抜けた高さは驚異的で、これからの三年間はどう変わっていくのか興味津々です。
コーチのシャカ・スマートは本当に人を見るいい眼を持ってるね~!と言うのは間違い無いですね。このじょ油袋で人を集め続けることがもし出来たら、シャカの時代のこれからのVCUは数年後にはCAAで飛び抜けて長い黄金時代を築ける可能性も出てきましたね。
これからのアウェイでのCAA戦を観ることで、VCUの今後、というか近未来も占えそうです。

2011年12月20日火曜日

疲れた、、、

これは一体なんなんですか、と問い詰めたくなるほどの会合だった。
今日は朝八時半から夕方五時までずーーーっと、デンタルスクール内でのリサーチのコラボの可能性を探るミーティングが続いた。しかし、しかし、、、残念ながら最後に言えたことは一言「個々の臨床のドクターはごく一部を除いては全くサイエンスをする基礎が出来ていない」ということだろうか。
なんか、フランス人がロシア人にギリシャ語でポルトガル語の説明をする感じ(笑)とでも言いましょうか。やっぱ、基礎的な語句の内容や実験における概念、更にはサイエンスにおける基礎訓練を一度も通過儀礼として経験していない人達には、話のコンテンツを相当噛み砕いてもどこかでやっぱり理解出来ない「見えない厚い壁」というものがあるんだなということが良く解った一日でした。
やっぱり若いうちに通過儀礼をきちんと済ませておかないと歳が行ってからは達成が難しいこともあるんですね。

2011年12月19日月曜日

最近ずっと気になっている事

最近、数少ない常時フォローのブログである、元京大教授の先生のブログ「日々是好日」が更新されずに久しい。
もうすぐそれも二月になろうとしています。ちょっと心配しています。先生がご病気の後、オペをされて家に戻られて以降は、また以前のように切り口鋭いブログが更新されていたので何時も愉しみに読ませていただいていたのですが。
しかし、年末ですので、お忙しい仕事などがあれば、不定期更新タイプのブログはどうしてもすぐに数ヶ月飛んで更新される、等というのは幾らでもありますので。まだまだ気長に待っております。僕のような馬鹿な人間には先生の物事に対する着眼点や考察の過程を見せられるということは、越えられない人間の出来の差というものが存在することをまざまざと見せつけられてちょっと寂しくはあるのですが、、、。
先生がまた以前のように近年のマスコミには出来ない1)科学的な、2)公平な眼で、3)データを元にしたブログで世相を斬ってくださることを心の底から願っております。

2011年12月17日土曜日

撃破!

勝つことはわかっていた。
しかし何点差でUNC Wilmingtonに勝つか、そしてどういう勝ち方をするのか、それが問題だった。点差としては87-64で、まあ余裕のある勝ち方だが、何だかマダマダミスだらけの若いチームって感じです。その中で飛び抜けて目立つのはやはり唯一人のシニア、Burgessでしたね。もう、観ていて落ち着いてプレーを観察できるのはこの人だけ。w
やっぱ他の諸君とは、数年の経験差と、舞台を踏んだ場数の違いが大きいです。やっぱり、このチームの中では今のところ頼れる兄貴はどう考えても彼ですね。
それにしても今日際立って凄かったのは、そのスティールの数。上の写真にもスクールレコードと出てますけど、全部で20スティールですよ!Grand Larcenyというのは「重窃盗」と言う意味なんですが、正にそのもの。中でもTheusの7スティールというのはちょっと聞いたことが無い大量のものです。ちょっと神がかっていたのか。Weberの3スティールは、いつもの平均的彼のスティール数+1と言う感じでまだ納得行くんですけどね。この勢いどこまで続くのか、今日もアリーナはスクールレコードの8連続満員御礼となりました。
やっぱスポーツは勝ってなんぼ、人気商売です。

そこまでやりますか、やっぱり

今日は来週用のプレゼンの下準備が修了して家に帰る前に隣のスコットランド人PIといろいろ話をしていた時に、家にほったらかしにしているカローラの事を聞かれた。
エンジンの焼き付きで多分シリンダーが削れてる可能性があるからエンジン換装しようかと思ったけど、中古エンジンで$1500(10マンマイルレベル)なので、もうドネーションして手を打とうか悩んでる、と話した所。俺と一緒に週末時間かけて修理せんか?とのオファーを受けた。この友人、何と言っても自分で亡くなった親父さんから譲り受けたトライアンフを自分のガレージでフルレストアしたり、はたまたロータス・エスプリを買い込んでそれも修理したり、と完璧なメカ親父。w(人のことは言えませんが!)
何にしろ家には車を修理するためにガレージ専用の電動ジャッキアップシステムを導入し、エンジンクレーンもきちんと導入しているという力の入れよう。要するに「素人じゃねー」怪しいオジサンレベルですので。
最近体調がわるいので、この体調が戻ったらやろうか!と、こちらからお願いして車を修理することにしました。これで修理がなった暁には娘にこの車をやろうと思ってます。これなら20万マイルまではいきそうですね。(アメリカでは30万キロ走る車は普通ですので。)

2011年12月16日金曜日

天才のノート

天才のノートや草稿などが自在に見られる時代がまた一歩前進した。
ケンブリッジ大学のプロジェクトの一環で、あの大英帝国が産み出した天才ニュートンの自筆ノートが自在に見られるようになった。リンクはここにあるのだが、ラテン語やギリシャ語の学習の形跡や数学物理の自在な展開が面白い。
ノート自体が荘重な雰囲気で、皮の表紙が付いているのだが、天才の頭の中から紡ぎだされる思考の展開された形跡というのがどうなっているのか、凡人の自分ですら垣間見るだけでも愉しいものだ。拡大縮小、ページめくりもPDFとは違い、画像そのものだと思うのだが、これはこれで雰囲気がよく判る面白い陳列方法だと思った。
何よりも、世界中どこに居ても、何時でも好きなだけ読めるというのが良い。本来著作権の切れた本はすべからくこういう形で読めるようにして欲しいものだと思う。アメリカ発ではプロジェクトグーテンベルグなんかがあるし、グーグルも必死でコピーした本を世界中の人が読めるようにグーグルブックスでそのアイデアを実現化させようとしてますけど、アクセス出来ないページや本がまだまだ多すぎるし、日本語の本に関して言えば、殆ど未だ役に立たないレベルと断言して言い。
古い本を中心に全文を読めるものはあるのだが、このあたりを読みたい!と言う現代文は著作権の影響なのでしょう、ほぼ絶無、壊滅状態という感じですからそれはそれで日本らしいといえば日本らしいのですが。金を払ってでも読みたい本は山のようにブックマークの中に埋もれているのですが、こんなところで野暮なボヤキを言った所で出版社と著作権者が読んでくれるわけないしね。(笑)
かくして英語はますます広がり日本語はいつまでもローカルな言語といういつもの定めです。それもまた良しか。

2011年12月15日木曜日

アメリカ風忘年会

毎年恒例のラボの忘年会が行われた。
といっても、これは皆で役割を分担して昼食を持ち寄り、更に持ち寄って皆で美味しく食べましょうという、極めて健康的なもの。(笑)これとは別に各ラボも個別に食事会をするので、結構最後の月にはいろいろと食事をすることが「珍しく」多いのだ。
やっぱり、エスニックの集合体だけあって、ありとあらゆるものが渾然一体となって何十種類もテーブルの上に並ぶ。食べ切れないのは毎年のことで、近くを歩く学生の手を引っ張って、無理にでも腹に詰め込ませるのだが、それでも余った分は翌日の食事にと化けることになる。今年は他のPIが作ってきたトルコ料理(名前は失念した、と言うかそもそも何と言ったのかカタカナにはな押し切らないような難しい発音でした。w)が秀逸でした。
因みに我が家からは、スイートポテトを持参して行きました。何じゃこれはという顔で日本風スイートポテトに関心を示す人に説明を加えながら、それを一口頬張ってもらうと、結構パクパク食ってくれましたね。まあ、私の大好物ではあるのですが。
パーティーが引けた後、突然マレーシア出身のfacultyである歯科医師がオフィスを訪れてきて、癌研究をしたいんだけど、、、と言う話が始まった。彼女には以前マレーシアでGSTA1の研究をしていた実績があるので、ひと通りの研究に関する説明に大きな支障はない点は嬉しかったのだが、如何せん数年分のブランクを埋めるためのリハビリと、家までの通勤往復時間の克服をしなければならないこと、それと臨床の忙しさを如何に処理するかという問題もあるので、そこを煮詰めなければならないということで次回に結論は持ち越された。

2011年12月14日水曜日

業者からの接待?

今日はちょっと変わった事があった。
医学生物学に関係のない方には全く無縁の会社だと思うんですが、そちら関係の方々には極めて馴染みの深い会社の一つにCell Signalingという、主に実験用の抗体を中心に取り扱う会社があります。他にもサンタ・クルズとか、バブコ(確か吸収されて社名がCovanceになったはず)だとか、有名所はいくつもあるんですが、このCell Signalingと言う会社の抗体は我々研究者の間では比較的外れの少ない、カタログ通りの抗体という認識があります。(これも相対性理論ですが!)
敢えて名前は出しませんが、(出してるかw)中には100マイクロリットルの抗体に$250の標準的な値段をつけたまではいいけれど、ポジコンでさえバンド出ませ~ん、もしくはマルチプルに無数のバンドが出すぎて何がなんだか判りませ~ん、なんて言うのを平気で売ってくる企業も結構あるわけです。
別に宣伝では無いし、肩を持つわけでも無いんですけど、問題が発生した時のコンサルタントの真摯さとか、抗体ごとに責任をもって説明をできる現役生物学者がバックに待機しているとか、データを見せて納得させれば代替品の発送が無償で直ちに行われるとか、そういう細かい所がスムースに行われるのがこの会社なので評判がいいんでしょうね。
さて、話は飛んだんですが、ある女性研究者が我々の研究所を去り、予算を消化しきらずにそのまま僕の隣のスコットランド人PIに予算を使い切るための相談をしていったんですね。その時に大量に抗体を買って、万を超えるドルでの買い物をしたことで、この会社のVA担当のおじさんがクリスマス前の感謝の食事会というのをラボのために開いてくれました。
ささやかな食事会だったのですが、ラボの会議室におじさんが自分で買ってきたALAMOの美味しい肉屋料理を持ち込んで、それを皆で食べました。ついでだったので、会社の四方山話などを聞いて、年末の論文書きの合間にこの美味しい一時を楽しみました。
あ、そうそう、オデッセイは遂に修理終了致しました。w 有ることをしたらコロンブスの卵のように素直にアームが動いて修理できました。

2011年12月13日火曜日

修理は続くよ何時までも

昨日に続いて、車の修理継続。
夜に帰ってきて、寒いガレージの中でスタッドへの対処法を考え続ける。実際には考えていたことなのだが、スタッドにスレッド(ネジ山)をもう一度切り込めば話は早いのではないかということになった。自分でも、ダイスとタップの工具を持っていたのだが、直径サイズがほんの一ミリだけ今度のスタッドに足りないということで諦めていたのだが、隣のスコットランド人PIが近所に住んでいることもあり、わざわざタップダイスのもっとでかいセットを持って家まで来てくれた。
寒い中で、オイリーボーイズがアーでも無いこうでも無いと言いながら自動車の前で格闘すること一時間、遂にダイスで一度は死んだスタッドをrethreadすることが出来た。
これでヤッホー!と言いたいところだったのだが、彼がガレージを去った後、もう一度よく見るとナックルがショックに接続する部分のボルトがずれたあと、再関通するのが非常に大変だということがわかり再びガックリ。orz
初めてやる部分のパーツ修理はなかなか専用工具無しでは難しいもんです。ああ、疲れた。

2011年12月12日月曜日

オデッセイの修理

今日は昼から四時間ほどを車の修理に費やした。
やりたかったことは、左フロントブレーキディスクから突き出ているスタッドヘッドの潰れたやつを一本交換するだけの事、、、。ところがところが、前同じことをカローラでした時も同様だったんですけど、このスタッドの刺さり方が問題で、簡単には交換できないんですね。ほんと意地悪かと思えるほどの絶妙な取り付け位置。
20番がスタッド。これが16番のプレートと干渉して外れないんです。(涙)
パッド、ディスクを外しても未だ駄目ですから、装置全体がハングしているナックル自体を外さないといけません。これにはドライブシャフトをセンターから抜いたりしないといけないので、また時間かかるんですね。1-1/4の巨大なトラック用のハブナット(22番)も結構外すのが大変だし、、、。なんか、理屈と手順は明白なんですが、マニュアルには書かれていない「コツ」の塊でまるでサイエンスの実験そのものです。
最終的にはこの方のブログにあるようなことをしないといけないんですよね。
最終的には下の写真にあるような特殊な工具で外すのだそうです、、、。ヤバい。持ってない。でも、何らかの代替方法があるだろうと思ってます。(なかったりして!)
次から次へといろいろな工具を買い込んでこんなことばかりしている私ですが、嫁さんは好き好んでこんな事をしてばかりいる私のことに関して、とっくに理解を諦めているようです。まあ、無理も無いですね。非難はできません。

2011年12月10日土曜日

日本の雑誌

このブログが縁で知り合いになったシスコの女性が日本に一時帰国されていたのだが、先日シスコに戻って来られた。
その時にわざわざ、日本で購入された最新の一般週刊誌を大量にセットで送って下さり、久し振りの日本のup to dateな空気を嗅がせていただいた。それには何と娘の好きな日本の「嵐」の使われている家電製品のカタログまで同封されており、そのお気遣いに只々感謝であった。やっぱり、お母さんは優しいね~、と嫁さんとしきりに語り合った次第。嫁さんは日本のにおいのする週刊誌を舐めるように丹念に読んでいました。(笑)
その雑誌を自分で読んで見て改めて気づいたことは、橋本大阪市長の誕生と皇室関連記事の賑わいぶりでした。特に、皇室関連記事!なんというか相も変わらぬ「余計なお世話と揣摩臆測」の大量書き込み。なんで、皇室とは言え他人の家庭の事にあれこれと姑根性出して「間接的な」氏名不詳の登場人物を使ってものを語らせるかね、、、。例えば、「XX関係者曰く」形式の愚にもつかない書き方。まるで執筆者自分が「その家族の運命と皇室の将来を心配してあげているんですよ~!」と言わんばかりの語り口で。
一言、「すっこんでろ」と言うのが個人的には正直な感想です。w たかが週刊誌の編集員ごときが、国の大事に関してこんな下衆な語り口で「あたかもそれが世論の大勢であるかのように書き込み」ある方向へ世論を喚起しようとでも言うのだろうか。特に、東宮御所への風当たりに関する書き方は陰険とはこの事かというような書き込み方。昔のポンチ絵的イメージそのままの、ザーマス言葉の昔風のクソ教育ママでもここまではかかないよね、と言う書き方で、本当に呆れました。
愛子さまが云々、そのお母様であらせられる雅子さまの溺愛が云々と、、、もうね、この人達がどれほど大変なストレスの中で生活をしていかないといけないのかということを想像できるんでしょうかね。これ書いてる人達は。今まで自由な生活をしていた人が、四六時中、衆人監視の中で行動制限をされ、古式床しいしきたりの中で、がんじがらめとも思われる行事をこなし続ける事の辛さがわかるのだろうか?そんなの絶対無理。特に想像力に乏しい女性週刊誌の記者諸君では。
皇室継続の議論は「絶対かつ継続的に」必要ですけど、それは常識的な範囲の中での冷静で安全な議論で無ければならないと思います。いつも中国人のポスドクと話す時に「中国の最大の失敗は世界にも稀な長さと伝統を持った皇帝のシステムを歴史から消してしまった事」と言って、更に追い込むように「共産主義国家になっての新中国なんて所詮作り物の継ぎ接ぎだらけのシステム」というと、普段は元気な中国人も何も言い返しません。日本に少々お金はかかっても、国事行為を象徴的にこなしてくれる人物が「個人と家族の一生」という犠牲を払って日本の為に尽くしてくれるシステムを持っていること、そしてそれを世界が尊敬の対象としてみてくれることが、どれほど金銭に代えられない価値があるのかというのをもう少し冷静に考えて我々国民は真摯に応援すべきだと思います。そうすることが右翼的行為だなどとは「決して」思いません。

アメリカの病院は純粋な利潤追求企業です

日本ではTPP導入で医療が農業が、、、と喧(かまびす)しいようですが、アメリカは例によってニュースではTPPのTの字も流れてません。(笑)どっか探せば有るのでしょうが!日本は相変わらず何時もの一人上手状態ですかね。
さて、表題のような話、何処かで聞かれたり読まれたりした方もいらっしゃると思いますが、最近、身近に起きた有ることでそれを痛感することがあったので、記録用に書いておくことにしました。
実は一月程前に、娘が学校に友人の車に乗って登校途中、具合が悪くなって近くにある病院のER(エマージェンシールーム)を使うというようなことが起きました。まあ、そこら辺が女子高生と言うか子供同士の勝手気ままな判断で、親としても緊急と本人達が判断したのなら文句も言えないのですが、そこでは取り敢えず心電図をとって慌てて家からやってきた私とそこのドクターが取り留めもない話をして、結局は「過呼吸症候群」という感じで話はついたのです、しかし、二週間ほどして請求書を見てビックリ!
何と、ベッドに座って心電図をとっただけだったのですが、請求金額は驚きの$1,800!本当に眼を丸くしてしまいました。
体調に関すること、更には子供の健康に関連した彼ら自身の自発的な行為であったため、彼らにその驚きを伝えるのも差支えがあります。そこで、嫁さんと二人でガックリと落ち込みながら、「俺たち保険入ってるのにこの手のことはカバーされてないのかな?」ということで、心電図一枚でちょっと暗い気持ちになっていました。
さて、これに対してどういう行動を起こすべきかということですが、アメリカでは通常この「病院側からの請求」というのを先ずは受診者側に手紙で伝えてきます。これは予定されている歯の治療なんかでもそうです。これは全く「病院側の」言い分ですので、保険会社がそれに対してどう支払いをするかというのは更にこれとは別の次のステップがあるのです。ここら当たりは日本でも保険の請求者(通常病院側)と保険審査会との関係に似てます。しかし、アメリカの場合は保険会社がここをしてくれないと、恐ろしいことに一般には個人で病院に交渉するという手しか無いのです。ここが国民皆保険との違いです。
このシステムのため、多くの人が医療費で容易に破産をします。メディケイドという貧困者用の保険もあるのですが、今日のブログでは長くなるので話しません。(あくまで無保険という多くのアメリカ人の実態に基づいて今日の話しを進めます。)実際にその手の話しは「掃いて捨てるほど」あって、病院側も、患者さんが資産を売り払って、それでも「もうこれ以上は払えない」というような患者さんなどとは適当な所で手を打ってそれ以上は敢えて追求しないという事に落ちがつく事が事実上多いようです。
これにまつわるブラック・ジョーク的なカード会社のCMも昔ありました。エマージェンシールームに運び込まれた後、治療開始直前に患者のカードをスワイプして、青ランプが点くのを患者も医者も皆、固唾を飲んで見守り、それが青に変わった瞬間、患者もまた意識不明状態に戻るというものでしたが、これがこの国では全くジョークではありません。
国家にも、支えきれる限界は当然あるとは言え、適当な所で程々に手を打つ何らかのシステムを再構築しない限り、(医療に関しては)TPPをそのまま受け入れるということは今書いたような悲惨な世界を患者さんの治療の中に持ち込むリスクが高いのではないかと考えるのですが。
因みに、治療費請求の後日談、、、。
最初の手紙が届いて欝な状態で二週間経った頃、一通の請求書が我が家に届きました。orz
届いたその日はげんなりした状態で開ける気にもならず、棚の上に放っておきました。(意気地なしです。(笑))いずれにせよ払わないといけないので、2日ほどして諦めて開封しました。
結果は保険会社が交渉してくれており、全体の請求額は百数十ドルに圧縮されていた上に、我が家からの保険でカバーされない分の支払いは$39でした。これなら納得です。安堵の溜息が出ました。
結果オーライで「これならば常識の範囲」と納得しましたが、アメリカでは保険なしではおちおち病気にもなれないという恐ろしい「すぐそこにある」日常の話でした。(因みに四年ほど前、突然起きた僧帽弁の問題で自分が開心術を受けた時は病院からの請求額は驚きの$210,000でしたが、これは保険で全額負担されました。俺、これで一生分の払い込み分使いきったなと、正直思いました。)こんなの保険入ってなかったら「絶対」無理です。実際に手術受けずに退院していく貧困家庭の人達本当に一杯居ますから。TPP後の日本かもな、、、。杞憂だといいんですが。

2011年12月9日金曜日

呪われてる

またVTかよ、、、。そう言いたくもなります。
今度は39歳の警官が撃ち殺されてしまった。犯人自身も頭を撃って死んでいるのが見つかったという。もうコメントとか何とか言うより、やっぱ手軽に銃器が手に入る国ではこういう事件は「永遠に」無くならないよね、という実に単純な推測を述べることしか出来ません。
こういう言い方はしたくないんだけど、VTって2007年のキチガイ在米韓国人が起こしたあの呪われた事件以来、なんだかイメージが「血塗られたカレッジ」になってしまった気がします。あの事件がなければ米国で散発的に起きるカレッジ内での銃撃事件の一つという話になるのでしょうが。
今現在、事件が発生して8時間経ってますけど、未だにVTのホームページはアクセス出来ません。アクセス過多なのか、それとも意図的に切断しているのか、、、。こんな事が立て続けに起こると、VTの人気に陰りが出てくるのではないか、人事ながら心配です。あの忌まわしい事件があったVTの寮は、今では平地にされて公園に改装されたと聞いていますが、皆こんな事件本当にウンザリですよ。

2011年12月8日木曜日

対米開戦・真珠湾攻撃

今日はアメリカでは日本によるアメリカへの奇襲攻撃が始まった日です。
既にあれから70年。当時戦争に駆り出された兵士たちのほとんどは生きていてもほぼ90代がメインで、戦争の記憶自体が薄れて行っているのは間違いありません。VJデーでもそうですが、アメリカにいてもこの大戦が元になっての反日感情を感じたことは個人的には「一度も」ありません。鈍いだけですかね。w

産経に面白そうな記事があったので、元本を探して読んでみようかな。
真珠湾攻撃70年 フーバー元大統領が批判
■陰謀図った「狂気の男」
【ワシントン=佐々木類】ハーバート・フーバー第31代米大統領(1874~1964年)が、日本軍による真珠湾攻撃の際の大統領だったフランクリン・ルーズベルト(第32代、1882~1945年)について、「対ドイツ参戦の口実として、日本を対米戦争に追い込む陰謀を図った『狂気の男』」と批判していたことが分かった。米歴史家のジョージ・ナッシュ氏が、これまで非公開だったフーバーのメモなどを基に著した「FREEDOM BETRAYED(裏切られた自由)」で明らかにした。
真珠湾攻撃に関しては、ルーズベルトが対独戦に参戦する口実を作るため、攻撃を事前に察知しながら放置。ドイツと同盟国だった日本を対米戦に引きずり込もうとした-などとする“陰謀説”が日米の研究者の間で浮かんでは消えてきたが、米大統領経験者が“陰謀説”に言及していたことが判明したのは初めて。
ナッシュ氏の著書によると、フーバーは第33代大統領のトルーマンの指示で戦後の日本などを視察。46年に訪日し、東京で連合国軍総司令部(GHQ)のマッカーサー元帥と会談した。その際、フーバーはマッカーサーに対し、日本との戦争は「対独戦に参戦する口実を欲しがっていた『狂気の男』の願望だった」と指摘。在米日本資産の凍結など41年7月の経済制裁は「対独戦に参戦するため、日本を破滅的な戦争に引きずり込もうとしたものだ」と語ったという。マッカーサーも、「ルーズベルトは41年夏に日本側が模索した近衛文麿首相との日米首脳会談を行い、戦争回避の努力をすべきだった」と批判していた。
著書ではフーバーが「米国から日本への食糧供給がなければ、ナチスの強制収容所並みかそれ以下になるだろう」とマッカーサーに食糧支援の必要性を説いていたことも詳細につづられており、フーバーの対日関与の功績に光を当てるものにもなっている。ナッシュ氏は「この著書が、今でも米国の英雄とされているルーズベルト大統領への歴史評価を見直すきっかけになってほしい」と話している。

2011年12月7日水曜日

iPhone 4S

種々の事情で、上の娘にiPhone4Sを買うことになった。
とは言っても理由は比較的簡単で、ボロいLGのスマートフォンを娘が使っていたら次第にいろいろとおかしな挙動を見せるようになり、最後は画面の下三分の一だけ見せて全くうんともすんとも言わなくなったこと。未だ保証期間中だったので、送り返して代替機を送ってもらうことにしたら、何とこちらの責任でこうなったといって再生済みのボロLGに$299の値段をつけてチャージするという。怒りに燃えて、電話して、理詰めで攻めて攻めて相手に納得させたのだが、今度は女の馬鹿上司が出てきて「私のブラックベリーもポケットに入れた時にこうなった」とかいって、これは圧迫が原因として頑として譲らない。
相手が眼の前にいたら多分ヤバい行動を取っていたと思うが、証拠もなしで裁判を進めるベライゾンに消費者が戦った所で、相手のしょうもない弁護士が出てくるだけの話。俺は、解析結果を見せて原因が圧迫による回路の破損だということを示せないのならこちらにモノを返してくれ、こちら側が解析を依頼した第三者の機関の裁定を待って全請求をベライゾンに送るから。と言って穏やかに話したのですが、物は返せないとの一点張り。トンデモねえ。人質取ってそれですか。(怒)
「メンドクセ~、こりゃ駄目だ」と思って、それじゃー、ボロLGに$299をチャージするくらいなら新しいiPhone4S/16Gに$199払うから、ファミリープランでの交換にしておいてもらおうということで話をつけた。娘には今年のクリプレは既に済ませていたので、二重のプレゼントになってしまったが、屑電話に金を注ぎこむくらいならこっちのほうがなんぼかまし。早晩iPhoneに変えようとは思っていたので、半年早くなっただけの話でした。
経緯の詳細はそういうことだったんですが、電話の方はおととい来て、あっと言う間に使えるようになりました。自分では使っていないので使用感は語れませんが、娘曰く。「バッテリーの持ちは???という位短い」ということでした。しかし、未だ節電せずにガンガン使ってみたんでしょうな。そのうちまた感想を聞いてみます。
良くないことに下の娘がそれを見て、iPhoneを、、、などと気分が高まったみたいですが、端から「無理」といって、断りました。(笑)

2011年12月6日火曜日

病院へ

昔、日本に一時帰国した時に胃カメラをしてもらい、ピロリが検出された事があった。
その流れで一度除菌を試みたのだが、その後のアメリカに帰国してからの再検査を怠っていた。最近どうもゲップが出るし、ムカつきがここ一週間ほど出たり消えたりしていたので、「また来たかも?」と考え、今日は近所の診療所に予約を取って夜に行った。
車検した車を取りに行ったついで、という感じで嫁さんも一緒に来てくれた。また大げさに恩を売られましたので、素直に買い取りました。(笑)まあ、ピロリによる潰瘍なんかは放っておいて遷延化するともろに胃がんを発生させる素地になりますので、今回はピロリが出なければ出無かったでカメラの検査をするかも知れませんし、素直に今の検査手順に従うことにしています。日本で一度カメラによる検査をしたことを話したら、何とアメリカで有っても血液検査による保険適用から外れてしまい、直接検便からの検査ということになるようです。ああ、手間かかるな、、、ガックリ。orz
でっかい容器を先生がニヤニヤしながら持ってきて"Congratulations!"と大笑い。こっちは「は~~~」という長い嘆息です。wお互い医者同士、脱力笑いでした。
取り敢えずオメプラゾールを数日分処方してくれたので、今日から早速服用です。やれやれ、一病息災より無病息災が良いに決まってますな。

2011年12月4日日曜日

対GeorgeWashington戦

この試合も快勝!
15点差で勝った。試合自体はライブで観ていなかったが試合経過を記録で振り返るとBurgessが一人で大暴れして24点も叩き出した。物凄い活躍ぶりだが、後半戦では完全にタイだったようだ。結局前半戦で試合を決めてしまったということになる。
彼らの身体能力の凄さは分かった居るつもりだったが、実際には彼らの中にはまだまだ窺い知れないほどの無限の可能性が隠れているのだということ。この若さで鍛えるというのが非常に大切なんだなと痛感します。鉄は熱いうちに打てというのは、年を取ってきてはじめて実感する永遠の真実です。同じインプットをしてもそれに反応する量が違う。10の成果を得るのに15のインプットが必要なのが10代から20代なら、10の成果を得るのに100のインプットが必要なのが30半ば過ぎ~40以降の辛さかも知れません。それも、結果が出れば未だましです。(笑)
8つに割れた腹筋(6つではない!)と疲れを知らぬが如く縦横無尽に走り回る若い野獣たち。彼らの今年の闘いはまだまだ始まったばかりです。

クリスマス・ツリー

遂に我が家もクリスマスに突入か?
今日は昼に少々具合が悪くてうたた寝している間に嫁さんと娘達が勝手にクリスマスの飾り付けセットアップを修了してしまっていた。(笑)全くもって親父としては立つ瀬がないのだが、外の電飾の簡単な飾り付けも終了していた。今年からは節電型のLEDライトに変わったので、光の強度が強い上に非常に電気も節電できるということになってます。実際、部屋の外から見ても内側から見ても、誰が見てもその違いが判るくらい明らかにくっきりと光の煌きが見えるのが大きなポイントですね。
とはいっても、このような飾り付けは行事好きの嫁さんや娘が居なければしていないことでして、おじさんの俺にとっては本当は特に準備しなくても良さそうなものなんですが、家族がいるとそうもいきませんね。多分、結婚していない状態だったら、家に帰ってビールでも飲んで、車をちょこっと掃除して落ち葉掻きして明日の食事の準備でもして終わりと言う単調な作業の繰り返しなんでしょうか。ちょっと想像もつきませんが、、、。
年齢も上がってくると、家族のいること、子供達の居ることの有難味がじんわりと効いてきます。
一人で居ることに何とも無いというのは嘘で、孤独が好きでも孤独を語る友が居ることは大切な事だと思います。無論私はそんなに強い人間ではないんで、家族がいるのが本当に幸せです。
それにしても、クリスマスプレゼント、真剣に考えないといけなくなってきたな。やばい。

2011年12月3日土曜日

レビューとスカッシュ

一日中、学生の実験指導とレビュー書き。
今日一日でかなり書き込みが進んだので、明日は一日その枝葉落としに時間を割くつもりです。書き込みが多すぎて、ブックチャプターみたいになってしまったので、削る量も多そうです。勝手気ままに書き込んでいたら膨れ上がってしまったのを削るのはちょっと手間がかかるでしょう。orz
今日は夕方からおとなりの部屋のスコットランド人PIとスカッシュで久し振りのリマッチをしましたが、やっぱサービスリターンで左のコーナーの返し方に問題があり、折角良いラリーを続けられるようになったのにその一点で残念です。
今日は随分と相手を追い込むことが出来たのですがやっぱり今一歩で勝てない。経験の差というやつが如実に現れてしまいました。やっぱ、世の中そう簡単になんでも急激な上達が起きるもんではないですね。特に俺みたいな中年のおっさんでは!w
それにしてもスカッシュというのは本当に面白いです。日本にいたらまず一生しなかったスポーツもこうやってコートと相手が身近だと愉しむ回数も自然と増えます!特に一日中デスクワークで終わった日なんかはこれは爽快。皆さんもスカッシュどうでしょうか?

2011年12月2日金曜日

対アラバマ戦・対USF戦

27日にあった対アラバマ戦から。
旧VCUコーチであるアンソニー・グラント率いる全国13位のクリムゾンとの試合。敵地アラバマでの試合にもかかわらず、試合は72-64の差で負け。しかしながら、完全な入れ替わりメンバー主体の若手チーム、かつ試合内容は充分に素晴らしいものだった。点差ほどの実力差はないと言える。
なんといっても前半は一点差で勝っており、後半の62%というかなり珍しいレベルのFG成功率に追い込まれたというのが正直な所。今度、バージニアに来たら返り討ちですな。(笑)
そして昨日は南フロリダ大学と。
前半は28点同士の完全なタイで終了。エンジンに火が入っていない感じで、イージーミスで相手に簡単に点数をやってしまう。しかし後半に入ってからが今回は違った!「お~~~~~!」と言う感じで加速度的に得点していく。ダイナミックな得点爆発は「この車、ターボ積んでました?」と言うくらいのレベルの差。ホンマにこれあの前半戦でもたついたチームの人達?というほどガンガンに点数を入れ続け、もうそろそろ駐車場混むから途中から帰ろうかなというくらい。(笑)
監督のスマートが唱導するところのHAVOCそのものでした。次回は12月4日の対ジョージ・ワシントン、そして次は9日のクラシックマッチ対リッチモンド戦ですが、CAAのランキングには直接影響しない此等の試合での結果が今季を占う良い試金石であることは間違いありません。ワクワクです。論文書きの疲れを一気に飛ばしてくれる試合を毎回期待してます。

2011年12月1日木曜日

素晴らしい技術とダメ経営者

オリンパスのゴタゴタの件でもよくわかると思うんですけど、ホント日本は馬鹿社長、馬鹿会長の存在でいわゆる「優良」と言われる会社が突然奈落の底へとその評判を突き落とされる事が目に見えて増えてきた感じがします。ここ最近だけでも、東電、九電、オリンパス、大王製紙、、、そして未だ見ぬ隠れ不良会社。
東北大学の大見先生曰く、
私は、技術力の点では、日本は現在も世界のトップクラスにあると考えている。しかし、かつてのソニーの井深大氏、盛田昭夫氏のように、新しいものが出てきた時に、その価値を見抜いて、世界のどこよりも早く決断して活用することができる経営者がいない。実際、新技術開発の成果を記したプレスリリースを打つと分かる。韓国のサムスン電子や台湾の半導体受託製造世界最大手のTSMCは次の日に重役が飛んできて、その場で何台入れてほしいと決断する。しかし、日本の企業にはそのようなスピードも決断力もない。ここ20年間、日本のエレクトロニクス産業が停滞し続けている原因は、こうした先見性を持ち、果敢に挑戦する経営者の不在にある。また、企業同士の連携も、経営者の了見の狭さから、うまく進まないことが多い。
多分、こういった現実におけるトップのダメさ加減は文系の視点に立つ多くの日本の経営者やトップに当てはまるのではないかと思う。法律が解っていても、逃げを打つ自己弁護が「法的には」秀逸でも、意味不明の抽象的理論では何時間でも口演できても、現実の世界では全くゴミレベルの価値もない役立たずと言うか、居るだけで害悪となってしまう人達。会社が伸びようとする方向に蓋をする人達。
時代の潮流が大きく変わり、その速さも温度もその規模も変わっている時に、何も考えずに続ける前例踏襲と言うのがどれほどリスキーなのかということを。変わっていく環境の中で踏みとどまり続けるためには、自分自身が良い方向に激しく変わり続けなければならないことを理解できず、「大過なく勤め上げる」ことが会社や組織というシステム全体にどういう事態を産み出すかは、ソニーの昔話にとどまるだけではなく、多くの官庁、ひいては昨今の日本全体にも当てはまるのではないでしょうか。
話す世界は変わりますが、例えば日銀。ここの人達なんかは多分何時間でも金融理論のお話ができるでしょうし、そうでなければ日銀には入れないのでしょうが、(笑)学校では大秀才とでも呼ばれていた人達が頭数を揃えて年次ごとにきっと出世競争をしているんでしょう。しかし、この人達が束になっても、数学、統計学、コンピューターサイエンスでガチガチに戦闘モードを敷いて「巨大なリスクを背負って」現実の金をやり取りする鉄火場で鍛えられた勝負師達の前に出た時に、どれほど彼らとの理屈や実務の勝負で太刀打ち出来るでしょうか?間違いなく彼らは「役立たず」。多分、結果はボロボロでしょう。
これからも挑戦と改革をしない、しかし生存競争だけはちゃっかり生き抜いてきた多くのダメ人間が歴史ある会社の屋台骨を腐食させ、細らせていくのが日本のこれからなんでしょうか、、、。右肩上がりの成長を続ける社会では屑だろうが役立たずだろうが、椅子に座ったお雛様のような低レベルの人間でも置物の役くらいは果たしたんでしょうが、もう日本にそんな余裕が何年もあるとはとても思えません。