2011年9月2日金曜日

「貧しさの美学」について

柳田先生のこの時のブログを何度か読み返すんですけど、「日本の未来がどうなるか」という疑問に関して結構周りでは自分が納得できるような理路整然としたものは殆ど見聞きしないんですが、平均してどんなもんなんでしょう。比較的極近未来の限られた分野に関しては読むこともたまにありますが。
先生の私見では、ブログに書かれたような感じの社会になってますけど、じゃあ自分はどう考えるの?と聞かれると困ってしまってしまいます、、、。どうなるんでしょうね、取り敢えず眼の前にあるのは上の世代が残した大借金。超高齢化と人口減少。それと更に本質的な問題となる可能性のある人間の質の変化。
望むらくは大英帝国のような栄光有る衰亡の様な形態なんかなとも思うんですが、そうなるにはいろいろな条件が足りないような気もします。団塊とその上の世代の消滅はどう考えても先生の言われるように25年以上先のことで、それまではいろいろな方法でこの世代を少数の若い世代が支えていくことになります。支えきれるか?その実務的な一点にさえ疑問は大きく残ります。もう一つは人口が減少した時に今の英国の一部の超エリート層が果たしている役割をこなせるだけの人間がどれだけ居るか。
私個人としても、日本の本来の姿というのは高層ビルだの何だのというようなもんじゃなくて、畑と水田の広がるところで人がのんびり歩く感じが一番合ってるような気がするんです。だいたいこの小さな島国から産み出された製品が世界を席巻し、アメリカで車を運転していても前後左右を日本という小さな島国から送り出された車が取り囲むというのはナンカ凄いことだけど個人的には実に変な気もします。(笑)
物事やるだけやっても上手くイカンもんはイカンもんですが、四の五の言う前に努力を惜しまぬ世代がこの後に続くか。しかしここで精神論だけでも「全く」勝負に勝てんのは前の世界大戦で日本が嫌というほど味わされてますから、ここはシステマティックに、かつ問題の本質を捉えて果敢に攻めていくしか無いでしょうし。
車の生産が世界一でなくても、半導体の生産が世界一でなくても、今度は知的所有権で戦うというのもあるかなと思うんですけど、その為には世界から優秀な人が集まりやすい国にしないといけないいのでしょうが。アメリカのように「土地」というわかりやすい資源がないですから難しいかな、、、。
ああ、日本の未来、なるようにしか並んのはわかるけど、少しでも美しい形に流れて欲しいと思うんですよね、日本を愛する日本人として。ほんとに。 

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