2011年8月2日火曜日

中国の列車事故

今度の事故は本当に痛ましいです。この手の大事故の悲惨さは本当に洋の東西を問いません。
今回は高速鉄道という「日本対中国」「フランス・ドイツ対中国」という国家間の特許紛争も絡んだ事故であったが故に、事前に関心が高かった為もあり、このように非常な関心を持って継続的な報道がなされてますけど、実際は数や重大事故に関しては世界各地で、特にインドその他の第三国では日常的にこれらの死者を上回る数の死傷者が出る事故が多発していますよね。日本も数は少ないですけど、記憶に生々しい事故が数件あったことは、幾ら何でも日本のニュースを知る大人なら誰もが覚えているだろうし。
今回の事故で特に騒がれているポイントは要約すれば実に数点。1)官僚主義の権化的事故始末の方針。2)先の項とも関連しますが、責任の所在を誰もとらず認めようとしないこと。3)そして、全く使いこなせない技術を用いて数多くの人間を人体実験を「今現在も」止めないという背筋の凍るような事実。この際、特許の盗用や破廉恥な国際的売り込みに関してはもう飽きるほど議論されていることなので、時間の流れに洗濯された、歴史による証言を待てば良いことですが、多数の中国人の命は今も危険に晒されています。
もしこれが日本だったら?もし自分の親族がこの被害に合うリスクがあったら?と考えると、この鉄道を今も走らせ続けている政府機関というのは心の底から頭がオカシイとしか考えられません。流石の共産党による政府統制も溢れ出す情報の洪水全てを堰き止める力は「当然のように」無かったみたいです。w特にマイクロブログで流れてくれツブヤキは絶対止められない事が今回の事でも、前回のエジプトの革命でも明々白々。このネットの時代には情報を隠そうとしても隠し切れ無いのはもうネットを使う者にとっては空気や水のように当たり前のことなんですけどねえ、、、。この機関はは未だそんな事が出来ると勘違いしてるみたいで、それが信じられんほど滑稽だし、崩壊する巨大な旧体制の最後の「もののあはれ」というものを醸し出しているのかも知れません。
一度味わってしまった「知る権利」の前に現れてきた「無知な裸の王様」の無残な様子は数多くの中国国内のマスコミによっても糾弾を受ける始末。今までは「有り得なかったような」出来事が起きてきていますよね。こういうのって何度も起き続けると、ますます人の心の中にある政府批判の閾値というのが下がってくるのは間違いないでしょう。
中国は一体何処へ行くのでしょうか。確実にこれから起きる経済のハードランディングとその後の混沌。ここ十年で大きく変わっていくような気がしてなりません。

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