2010年11月14日日曜日

潜水艦もの

映画は大好きだが中でも絶対に私の期待を絶対に裏切らないものがある。それが潜水艦モノの映画だ。今日はラボから帰って来て二本観た。
狭い艦内で最高度の訓練を受けた男たちが互いを信じあい、死力を尽くして戦い、駆逐艦から、そして他の潜水艦から逃げまわりかつ交戦する。精神力と頭脳が命の有無を決定するサドンデスの世界だ。艦長を絶対的に信じて命を共にする。たとえ他の戦争ものでも、これほどのタイトさはまず得られない。
家には潜水艦モノのDVDが6巻ある。一つずつ挙げてみると、、、。
  1. Das Boot
  2. U-571
  3. Crimson Tide
  4. The hunt for Red Octobr
  5. K19
  6. USS Poseidon Phantom Below
となる。何れも実に良い映画なのだが、ダントツはやはりDas Boot、次はK19かな、三番目はCrimson Tideだろうか。Das Bootは糞ナチ政権下の大西洋・地中海で何が起き、その愚かな戦争の中で、最善を尽くしたUボート側の人間たちのドラマ。音楽、登場人物、ストーリーのどれをとっても傑作の名に恥じない素晴らしさを持っている。これを見終わった後に思うのは戦争という行為自身が如何に愚かな事なのかということ、その一語に尽きる。K19は共産圏側から見た潜水艦ものなのだが、これも完全に人と組織の物語。最後まで実に素晴らしい。Crimson Tideはデンゼル・ワシントンとジーン・ハックマンの出てくる核戦争を誘発する可能性を秘めたミサイル原潜内でのギリギリの人間の葛藤を描いた秀逸なドラマだ。是非みんなにみてもらいたい最高のこの三本!
戦争はテレビゲームではない。殺し合いなのだ。本当の戦争の厳しさを知り、その残酷さを想うだけの思考力を持ち合わせる知性を持った軍人は容易なことでは戦争に踏み切らないのだ。山本五十六然り、コリン・パウウェル然り。だからこそ始めるのはその「脳」力の無い、バカ軍人やバカ司令官のようなその一時の感情に流された人間たちの場合がほとんどなのだろう。
脳味噌の足り無い勇猛果敢な上官こそは部隊を死滅に導くのは昔も今も変わりなかろう。

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